映画『マレフィセント』や『Mr.&Mrs. スミス』などで知られる人気女優のアンジェリーナ・ジョリーが、自身が所有しているとても貴重なあの絵を売却するようだ。
実はアンジェリーナ・ジョリーは、第二次世界大戦中にイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルによって描かれた絵画を所有していたのだが、今回、有名なオークション「Jolie Family Collection」によって販売されていることが明らかになった。
ウィンストン・チャーチルは、第二次世界大戦中にイギリスの首相を務め、ナチス・ドイツの勢力が拡大しイギリスにも侵略の脅威が迫る中、勝利を導いた人物。歴史上もっとも偉大なイギリス人と呼ばれることもあり、まさに国の誇りを象徴する人物だ。
そんなチャーチルが、第二次世界大戦中に唯一描いた絵画がこちら。「Tower of the Koutoubia Mosque(クトゥビーヤ・モスクの塔)」というタイトルで、1943年1月、カサブランカ会談に出席した後、モロッコのマラケシュで描かれたものだ。この絵画は一度ルーズベルトの手に渡ったが、その後アンジェリーナは2011年になんらかの方法で手に入れたが、今回売却することにしたようだ。
Angelina Jolie sells painting Churchill gave as gift to FDR https://t.co/z0VGyScgPt pic.twitter.com/DHwF1Smas1
— CTV News (@CTVNews) February 1, 2021
オークションハウス「クリスティーズ」の現代英国芸術の責任者、ニック・オーチャードは「チャーチルが戦時中に描いた唯一の作品であり、おそらく彼が出会った中で最も美しい国の一つであると考えていた連合国による進歩に勇気づけられたのでしょう」とコメントしている。
気になる価格は150万ポンドから250万ポンド(約2億1000万円から3億6000万円)にのぼるのではないかと予想されている。