人気歌手マライア・キャリーの姉であるアリソンが、なんとマライアのことを訴え、損害賠償を求めているという。米ピープル誌が報じている。
マライア・キャリーといえば、去年9月29日に自伝本「The Meaning of Mariah Carey(原題)」を出版。本の中でマライアは元夫で子供たちの父親であるニック・キャノンと結婚を急いだ理由や、元婚約者ジェームズ・パッカーとは実は体の関係はなかったことなど、仕事から私生活までを赤裸々につづった。
さらにマライアは、実の姉アリソンについても本の中で触れていた。そこには「私は12歳の時、姉にバリアム(精神安定剤)を盛られ、さらに姉は小指の爪ほどのコカインをすすめてきた。第三級のやけどをわたしに負わせて、売春をあっせんする人物に私を売ろうとした」と、なんと姉に売春させられそうになったエピソードを告白したのだ。
マライアは自身の家族と深い確執があることで知られており、自身の姉と兄を「元姉」「元兄」と表現している。さらにマライアは姉については、一緒に育ってこなかったかのように、お互いをよく知らないとし、マライアが業界に入った時にはもうみんな別の人生を歩んでいたともつづっている。
マライアが書きつづった内容に姉アリソンは「精神的苦痛を与えられた」とし、今回マライアのことを訴えたのだ。
法的文書の中でアリソンはマライアを「無情で、悪質、そして執念深い」と表現し、さらにアリソンの弁護士は「マライア・キャリーは彼女の本を使って、原告を辱め、恥ずかしい思いをさせました。回想録についての話が世界中の新聞、テレビ、インターネットに掲載され、そのほとんどが被告の主張を繰り返す見出しでした。それらをアリソンに返答する機会を与えずに出版したのです」とコメントしている。
また現在アリソンはPTSD、不安神経症、うつ病と診断され、母親によって受けた恐ろしい虐待に退所するため治療中であると主張している。さらにアリソンは、マライアに本の宣伝のために利用されたと感じており、そういったセンセーショナルな見出しを使って、無一文の妹を攻撃したとも述べている。
こうした故意に精神的苦痛を受けたと主張するアリソンが、マライアに求める損害賠償の額は125万ドル以上(1億3000万円以上)とされ、マライア側がどう出るかにも注目が集まりそうだ。