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シーア、自身初の監督映画『ミュージック』に批判殺到! シーアは謝罪でツイッターも削除、問題点はどこ?[動画あり]

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シーア

オーストラリアの人気歌手シーアにとって初の監督となる映画『ミュージック(原題:Music)』が、“非障害者を優先している”などと批判をうけている。

映画『ミュージック』予告編

シーアは、2021年2月12日にアメリカで公開される予定の映画『ミュージック』にて監督デビューをする。同作は主演にケイト・ハドソンを迎え、また彼女妹役をマディー・ジーグラーがつとめる。ケイト・ハドソンは中毒症を克服した女性ズー役、マディー・ジーグラーはズーの義理の妹で自閉症を持つミュージック役。2人がこの世の中をどう生き抜いていくかを模索していくというストーリーだ。

同作は今年のゴールデン・グローブ賞にも2部門でノミネートされるなど注目を集めているが、一方で一部の表現やキャスティングに批判の声があがっている。

まず指摘されているのがマディー・ジーグラー(18)のキャスティング。彼女はシーアのシングル「シャンデリア」MVでダンサーとして出演し一躍注目を集め、その後も「エラスティック・ハート」「ビッグ・ガールズ・クライ」などで主演を務めている。シーアとプライベートでも交流が深い。

マディーには自閉症といった症状はないにもかかわらず、このミュージック役に選ばれたことに対し「エイブルイズム」だという批判があがっている。エイブルイズムとは非障害者を優先する差別のことであり、シーアはずっとエイブルイズムだという指摘を否定してきた。昨年11月には「実際に自閉症を抱える美しい女の子と仕事をしようと試みたけど、彼女が不愉快な思いをしストレスも抱えてしまった。だからマディ―をキャスティングしたのです」とツイッターで説明していた。しかし今年1月13日にトーク番組「The Project」に出演した際には主張を変え、エイブルイズムであったことを認める発言をしたシーア。これによりさらに炎上してしまった。

また批判につながったもうひとつの理由は、作品中にミュージックが体を拘束されているというシーンがあるということ。自閉症コミュニティの人々がこれに関し「拘束をされている人にも、拘束をする方にも危険性がある」と指摘した。

 

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この指摘に対しシーアは2月4日、「約束する。みんなの意見をきちんと聞いています」とツイッターに投稿し、映画の冒頭に『同作はいかなる場合でも、自閉症の方々への拘束を許容したり推奨していません』と警告を出すことを明かし、自閉症コミュニティへ謝罪もした。

しかしこの投稿をした直後、シーアはツイッターのアカウントを削除したようで、検索をしても出てこなくなった。一方でインスタグラムは今まで通り見られる。各メディアはこの騒動を受け、シーアがツイッターを削除したのではと予想している。

現時点では同作の公開予定日の変更などはない。

ここ数年で人種差別、男女差別、セクシュアリティ差別などの問題が大きく取り上げられるようになった映画業界。同じようにエイブルイズムも、さらに多くの人が声をあげることにより議論されていくだろう。

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