先月20日に行われたアメリカ新大統領ジョー・バイデン氏の就任式でパフォーマンスをし、世界中を感動させた詩人のアマンダ・ゴーマン。一躍時の人となった彼女が今回、スーパーボウルにて新作の詩を披露した。
アマンダ・ゴーマン「キャプテンたちのコーラス(Chorus of the Captains)」
スーパーボウルとは、ナショナルフットボールリーグ(NFL)の優勝決定戦で、今年は米時間2月7日に開催。国民の多くがこの試合の行方に注目するだけでなく、豪華なアーティストによるハーフタイムショーも毎年の話題となる。
今回アマンダ・ゴーマンはこの直前のイベントに出演し、新しいポエム「キャプテンたちのコーラス(Chorus of the Captains)」を朗読した。
アマンダは、昨年より続いているパンデミックの中、自らの命をリスクにさらしながら第一線で戦っている3名を“本物のヒーロー”として称えた。名前が挙がったのは教育者のトレメイン・デイヴィスさん、看護師のスージー・ドーナーさん、退役軍人のジェイムス・マーティンさんだ。この3名はNFLが今シーズンに掲げたスローガン「全員でやらなければならない(It Takes All Of Us)」を伝える存在として今年の名誉キャプテンに選ばれている。
ジェームズ・マーティンさんについてアマンダは「ジェームズは戦争の傷跡を感じた/でもこの戦士は今でも、リスクにさらされた子供たちと家をシェアしている/コロナの中でも手を差しのべた」と読んだ。
トレメイン・デイヴィスについては「彼はコミュニティにテザリング、ノートパソコン、ワークショップを提供した。子供たちが人生や学校で成功できるように」と称賛。またタンパ病院のICUマネージャーとして働くスージー・ドーナーさんについては「コロナで祖母を失くした悲しみを克服した彼女は、ICUで人の命を救うために戦っている」と、伝えた。
アマンダは「これらのヒーローを祝福するため、私たちは勇気と思いやりを持って行動をしよう。また正義のために正しく行動しよう」「私たちは今日彼らを称えたが、彼らは私たちを毎日称えてくれている」と、身振り手振りをそえて私たちに訴えかけた。
アマンダ・ゴーマンは1月20日、アメリカのワシントンD.C.にあるホワイトハウスにて、新大統領となったジョー・バイデンの就任式にて自作の詩「The Hill We Climb(私たちがのぼる丘)」をパフォーマンス。詩を朗読する最年少の人物として歴史に名を刻み、また感動的な内容や堂々とした態度、ファッションなどが世界中から注目を集めた。