人気歌手のザ・ウィークエンドが、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦「第55回スーパーボウル」のハーフタイムショーにて、パフォーマンスを披露した。
【動画】The Weeknd’s FULL Pepsi Super Bowl LV Halftime Show
米時間2月7日、フロリダ州タンパベイのレイモンド・ジェームス・スタジアムにて、NFLの優勝決定戦「第55回スーパーボウル」が開催。今年は最新アルバム「After Hours」が大ヒットしている歌手のザ・ウィークエンドがハーフタイムショーに登場。カナダ人として初めて単独のハーフタイムショーのヘッドラインを飾った。
アーティストにとってキャリア最大の名誉と言われているハーフタイムショーのステージ。ザ・ウィークエンドは最高のステージにするため、新型コロナウイルスの影響もありながらも、6ヵ月以上に渡りチームと遠隔でやりとりし、またステージをよりすばらしいものにするため、追加で自腹で7億円を支払ったことも話題に。さらに先日開催された記者会見では、ショーに特別ゲストの登場はなく、ソロとしてのステージになると発表していた。
そして試合がハーフタイムに入り、ついにザ・ウィークエンドが登場した。
「アフター・アワーズ」のテーマとなっている、ラスベガスをイメージしたきらびやかなセットからはじまり、車からザ・ウィークエンドが登場。ザ・ウィークエンドがセットの端に、たそがれるように座ると、赤い光る眼を持つ白い人物が上空から登場する。
その人物がバックコーラスによる「Call Out My Name」の歌に合わせて降り立つと、ステージの間から、光に包まれたザ・ウィークエンドが登場。前作のアルバムからのヒット曲「Starboy」をパワフルな歌声で披露した。
「アフター・アワーズ」をイメージした、赤いスパンコールのジャケットに、黒い皮手袋を身に着けて登場したザ・ウィークエンド。マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるステップに、ザ・ウィークエンドの象徴的などこかダークで感傷的な歌声で、初期のヒット曲「The Hills」をパフォーマンス。
さらに、バックコーラスやバンドたちの巨大なステージの中に入り込んだザ・ウィークエンド。自身でカメラを持ちながら、「Can’t Feel My Face」を披露すると、なんと顔中に包帯を巻き、マスクをつけた同じ衣装のダンサーたちが大量発生する。
ザ・ウィークエンドは、自身も以前から顔中に包帯を巻く演出をしており、これは承認欲求が高くうわべの理由で自分たちを操作しているハリウッドの人々への皮肉であると明かしている。そのメッセージをこのハーフタイムショーでも表現したようだ。
続けて「I Feel It Coming」「Save Your Tears」「Earned It」など、これまでのヒット曲を惜しみなく披露。するとさらに多くの包帯ダンサーたちがスタジアムのフィールドに登場した。去年、社会現象になるほど大ヒットを記録した「Blinding Lights」で、パワフルな歌声と壮大な群舞を披露。最後にはたくさんの花火が打ちあがり、盛大に締めくくった。
まさにザ・ウィークエンドのキャリアの集大成と言える、魂のこもったパワフルなステージとなった。