ドラマ「ウエストワールド」の出演で知られる女優のエヴァン・レイチェル・ウッドが、かつて婚約していた歌手マリリン・マンソンにDVをつけていたと告発し、波紋を呼んでいる。
エヴァン・レイチェル・ウッドは先週金曜、自身のインスタグラムストーリーズを更新。先日告発した心理的虐待や性的虐待に加えて、ユダヤ人の血を引く彼女に対する偏見もあったと訴えた。
ウッドは投稿の中で、マリリン・マンソンが入れている2つのタトゥーの写真を掲載。かぎ十字とナチスを連想させるドクロと十字架を組み合わせたものだとし、「私は、軽蔑するかのように『ジュー(jew=ユダヤ人を差別する呼び名)』とよばれ、怒っている時には私のベッドサイドテーブルにかぎ十字を彫りこもうとしました」とコメントを添えた。
さらに、「彼がNワード(黒人を差別する呼び名)を口にするのも何度も耳にしました。彼も彼の周囲の人々も、それを聞いて笑っていたのです。のらないと孤立し、さらに虐待されました」と続けている。ウッドは当時について、「これまで生きてきて、あんなに怖いと感じたことはありません」と語っている。
また別の投稿では「私の母はユダヤ教で、私もユダヤ教のもとに育ちました。しかし私が改宗したこともあり、彼は私に対し、『もうユダヤ教ではないのだから、(差別しても)いいんだ』と言いはなったのです」とつづり、交際開始時点ではナチスを連想させるタトゥーはなかったことを明かした。
ウッドの告発に関して米ピープル誌マリリン・マンソン側にコメントを求めたが、現時点で返答はない。しかしウッドが初めて告発した時点で、マリリン・マンソンは「恐ろしく事実が捻じ曲げられている」とコメントしている。この騒動を受け、マリリン・マンソンの所属事務所やレコード会社は彼との契約を解除している。