『スター・ウォーズ』のアニメ版シリーズ「クローン・ウォーズ」。この作品のエピソードの1つである「フォースの子供たち(Children of the Force)」では、アナキンとオビ=ワン、メイス・ウィンドゥがキャド・ベインに対して使用したジェダイの心理操作の危険性が伝えられている。
オビ=ワンが『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初めてこの心理操作を使用した際、気の弱い敵を傷つけずに納得させることができ、冒険を進めていくのに有効だった。その後も、ハン・ソロを解放させるためにジャバ・ザ・ハットに対して使うなど、さまざまなシーンで用いられてきたが、そのどれもが安全とされていた。
[PR]しかし「クローン・ウォーズ」のシーズン2では、ジェダイの心理操作について、これまでとは違う描写がなされた。
物語の中で、フォース感知者の子供たちをパルパティーンの実験のために融解したキャド・ベインだったが、その後アナキン達に逮捕される。いなくなった子供たちの居場所をどうしても突き止めたいジェダイは、ベインに何とかして口を割らせようと心理操作を使うのだ。ところがオビ=ワンによると、心理操作は心の弱っているものには強い力を発揮するが、キャド・ベインは一筋縄ではいかないタイプだ。3人のジェダイが力を合わせてようやく子供たちの居場所を聞き出したが、心理操作を使うことに対して倫理的な疑問を呼ぶことになった。
ジェダイの心理操作は、誰かの意志を打ち破ることができるが、それと引き換えに痛みを引き起こし、潜在的な致命傷となってしまうこともある。キャド・ベインは耐え難いほどの痛みにさらされただけでなく、協力しなければ自分の心を失ってしまう危険性さえあったのだ。
これがダークサイドの者に使われるとさらに恐ろしいことになる。カイロ・レンとスノークは族三部作にて、レイから情報を引き出そうと心理操作をおこなったが、彼女は明らかに苦しんでいるように見えた。
ベインの場合は、強引ではなくあくまでも必要な情報を引き出すために誘導されている形だったが、それでも痛みを伴っていた。それがダークサイドのものによって使われた場合、それは拷問以外のなにものでもない。ベインへの尋問は、それが悪意のある者やダークサイドのものによって使われた場合いかに危険であるかを示していたのだ。