俳優のジョニー・デップが、元妻で女優のアンバー・ハードに対し5000万ドルの損害賠償を求めた名誉棄損裁判が3か月後に迫っている。そこでジョニー・デップは実業家のイーロン・マスクとアメリカ自由人権協会(ACLU)を召喚したことが明らかになった。
5月より行われる裁判に備え、ジョニーは何度かヒアリングを受けることになるが、彼の弁護団はイーロン・マスクへの召喚令状の中で24ものリクエストをつづっている。これらはすべて、「イーロンとアンバー・ハードが交わしたジョニーに関するすべての会話」に対するものだった。
イーロンとアンバーは、ジョニーと彼女の離婚後に交際していたとされているが、その関係はジョニーと結婚している頃から始まっていたのではないかとの疑惑が持たれている。イーロンはこの疑惑を完全否定した上で、昨年夏にはジョニーとの騒動を「ケージ・ファイト(金網の中で行われる格闘技)」とジョーク交じりに語っていた。
またACLUはアンバーが5年前、ジョニーとの離婚で得た和解金700万ドルの半分を寄付すると宣言していた団体2つのうちの1つだ。アンバーはその後、同団体にて女性の権利のための大使に任命され、感謝の言葉を送られていた。ところが昨年、アンバーは彼女が寄付すると宣言していた額に対し、全額の支払が「遅れている」ことがしている。
現在のところ、イーロンとACLUはどちらもDeadline紙からの質問書に回答していない。
なお先月、アンバー側がロサンゼルス市警察と『パイレーツ・オブ・カリビアン』の制作に関わったディズニーのスタッフに対し召喚令状を送ったことが明らかになっている。
今回の訴訟は新型コロナウイルス感染拡大の影響により何度か延期されており、5月17日、バージニア州フェアフォックス群裁判所でようやく開廷されることとなった。