現在、人気歌手のテイラー・スウィフトは、過去のアルバムの再レコーディングをおこなっている。ここで気になるのが、彼女は再レコーディングしたアルバムでグラミー賞を受賞することはできるかという点だ。
テイラー・スウィフトといえば、デビュー時からカントリー・ミュージックに特化したレコードレーベル「ビッグ・マシーン・レコード」に、13年間所属していたが、過去の作品の版権で揉めることに。テイラーは、契約時まだ幼かったため、契約内容をしっかりと判断できず、相手の都合のいいままサインしてしまったと明かし、版権はアーティスト自身が所有するものだと主張。そして去年11月から過去作を再レコーディングすることとなった。
そんなテイラーは先日、自身2作目のスタジオ・アルバムで、第52回グラミー賞で、史上最年少で最優秀アルバム賞を受賞した「フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)」のレコーディングが完了し、もうすぐリリースすることをファンたちに報告。すでに再レコーディング版の「ラヴ・ストーリー(テイラーズ・ヴァージョン)」が先行リリースされた。
【音源】Taylor Swift – Love Story (Taylor’s Version) [Official Lyric Video]
ここで一部のファンたちが気になっているのが、テイラーが「ビッグ・マシーン・レコード」に所属していた時代の6作のアルバムは、再レコーディング版がリリースされた場合、グラミー賞の対象になるかどうかということだ。
これにグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの広報が、米ビルボード誌に対し回答してくれた。答えは「イエス」だという。
ファンたちにとってうれしい回答ではあるが、注意すべき点も。「現在のガイドラインでは、新しいパフォーマンスとアルバムが過去5年以内に録音された場合にのみ対象となります。しかし、過去の曲はどれもソングライティング賞の対象にはなりません」と明かしている。
レコーディング・アカデミーによると、新しいパフォーマンスは過去5年以内に録音された場合、パフォーマンスカテゴリーの対象となるという。そして楽曲は過去にリリースされていない新曲であれば、ソングライティングのカテゴリーの対象となる。テイラーが新たにリリースする「フィアレス」は、未発表曲6曲が含まれているため、この6曲は新曲扱いでソングライティング賞対象となるという。
果たして再録音した「フィアレス」はグラミー賞でどのような扱いになるか、来年のグラミー賞はそういったところにも注目が集まりそうだ。