米人気歌手のデミ・ロヴァート(28)が、2018年に薬物過剰摂取で緊急搬送された事件の影響で、今後車の運転ができなくなったことを明かした。
デミ・ロヴァートは2018年7月、薬物の過剰摂取で意識を失っているところが自宅で発見され病院に緊急搬送された。一時は命の心配もされたが、彼女は一命をとりとめその後回復。現在では音楽活動も再開している。
そんな彼女のドキュメンタリー「Demi Lovato: Dancing With the Devil(原題)」がYouTubeで3月23日より配信開始。全部で4パートあるといい、2月17日には予告編も公開された。この予告編ではデミがオーバードーズを起こす1ヵ月前、パーティーで派手に遊んでいる姿も。デミ本人、また友人や関係者たちが「本当にすべてを話していいの?」「私は越えたことのない境界線を越えてしまった」などと語っている。
Demi Lovato: Dancing with the Devil予告編
同作の監督であるマイケル・D・ラトナーとデミ・ロヴァートは2月17日、TCA(テレビ批評家協会)の討論会に出席。そこでデミは、約3年前のオーバードーズが現在どのように生活に影響しているかを明かした。
デミは「私は運転しないの。視界にブラインドスポット(死角)があるから。あと本を読むのも長い間大変だった・・・視界がすごくぼやけていて」と、脳へのダメージのせいで視界に障害が残ったため運転ができなくなったことを明かした。この障害は今でも残っているそうだが、「これがあるおかげで、また堕ちてしまったらどうなるかをいつも思い出させられている」と語った。
しかし彼女は「もし過去を変えられるとしても、何も変えない」という。「すべては私が学ぶために起こったこと。痛々しい道だったし、思い返してもあんな痛みに耐えて克服しなくちゃいけなかったんだって悲しくなることもある。でもなにも後悔はしてない」と、失敗に感謝していると語った。