ディズニー・アニメーションは、コンピューターグラフィックス技術(CGI)を用いた作品を多く送り出している。しかし、もともとディズニーはその独特な手書きイラストから人気が出たのだ。そんな中、ある1本の動画が話題となっている。
その動画とは、「くまのプーさん」と「ジャングル・ブック」に出てくる一部のシーンのアニメ映像を縦並びにしたものだ。しばらく見てみると、別々の作品に出ているそれぞれのキャラクターが、まったく同じ動きをしていることにおどろかされる。
問題の動画は、「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンが岩に登るシーンと、「ジャングル・ブック」のモーグリが岩に登るシーンを比較するところからスタート。2人とも同じタイミングで頂上まで昇ると、そこから谷に向かって石を放り投げる。ここまでの動作が1秒の狂いもなく同じなのだ。さらに「王様の剣」と「ジャングル・ブック」を比較したものあるが、こちらも出てくるキャラクターの動きがすべて一致している。
つまり、ディズニーはいくつかの作品で、過去のアニメーションを再利用している可能性があるのだ。
この動画はツイッターに投稿され、すでに1200万回以上再生されているが、ファンの印象は割れているようだ。過去の作品に使用したシーンをたくみに再利用する技術におどろく声もあれば、スタッフの怠慢だという声もある。さらに、当時の技術でここまで細かく再利用できることがいかに難しいことか、理解を示す意見もあるのだ。
[PR]ハフポストによると、アニメーションの再利用やリサイクルは「ロトスコーピング」というアニメーション手法の1つだそうだ。これにより、手書きアニメであるが故にかかっていたコストを削減することができた。
ネットには他にも、ディズニーの過去作品同士を比較した画像が多く投稿されている。