記録的な寒波により、電気や水不足で多くの人々が苦労を抱えているアメリカ・テキサス州。そんな中、先週水曜にテキサス州の共和党上院議員テッド・クルーズが、メキシコへ渡っていたことが明らかになった。
このニュースを受け、1993年5月6日に放送された人気アニメ「ザ・シンプソンズ」のエピソード「マージの逮捕(原題:Marge in Chains)」を思い出した人が多かったようだ。
このエピソードでは、クインビー市長が街を襲うパンデミックに対応するべく計画していたバハマ旅行をキャンセル、市民に「ステイホーム」を呼びかけた。しかし実際には、彼は上半身にスーツ、下半身は水着という姿でビーチからスピーチしていたのだ。
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そんな中テッド・クルーズ議員は木曜、コメントを発表。その中で「テキサス州の方々にとっては苦しい1週間となりました。電気を失ったとしても、偉大な国の中の偉大な州であることは変わりありません。しかし人々は寒さで凍えそうになっています。それは私の家族も同じです」とつづり、「この1週間は学校も休みになってしまったため、娘たちから友達と旅行に行きたいとせがまれました。私はよき父親でいたかった。昨夜彼女達と共に出発し、今日の午後戻ってきました。私も私のスタッフも、州や地区のリーダー達とは常にコミュニケーションを取り、テキサスの状況を把握できる状態にはしてありました。どうにか電気を、水を取り戻し、温かい家に帰りたい。私も私もチームも、テキサスの皆さんの安全を第一に、常に新たな情報を提供できるよう全力を尽くしています」と続けた。
そんなクルーズ議員はヒューストンにある自宅に帰った後、自身の行動を後悔したという。
彼はNBCの取材に対し、「あれは明らかに間違った行動でした。人々が怒りをあらわにしている理由も理解できます」と語った。さらに、「テキサスの人々が傷ついているときにこんなことをしているのは間違いだと気づき、帰りのフライトを変更して1番早い便で帰ってきました。メキシコにいる間も、議員としてなんとか責任を果たすべく、電話やZOOMを使ってリモートで仕事をしようと考えていました。しかし、今は現場にいることが大切です。だから、私は戻ってきたのです」と続けた。そして、批判も受け止めているという。「批判の声は日に日に大きくなっています。その声によって私は戻ってきました。私のニュースによって、テキサスの皆さんが本当に知るべき情報がかき消されてしまうのは本意ではありません」と語っている。