オーストラリアの人気歌手シーアの初監督映画『ミュージック(原題:Music)』。本作は“非障害者を優先している”などと批判を受けていたが、本作で主演を務めたケイト・ハドソンが、反発についてコメントをした。
ケイトは先日、人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演。司会のジミーが「シーアの前で歌うことはとっても怖いことだったんじゃない?」と聞くと、ケイトは「彼女が曲を送ってきたとき、彼女自身が歌ってたのよ。そこからレコーディングブースに入って、本当に怖かったけど、彼女は人を怖がらせるようなタイプではなかった。とてもステキな人よ」と映画についてのエピソードを披露した。
そして映画が受けている反発については「人々が映画を見たとき、映画に込められた愛の多さを感じ取ることができるだろうって思ってた」と心境を告白。そしてこれらの議論は必要であったとした上で、「誰かが取り残されているように感じているって聞いた時はとても辛かったわ」と話した。
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『ミュージック』は主演にケイト・ハドソンを迎え、また彼女妹役をマディー・ジーグラーがつとめる。ケイト・ハドソンは中毒症を克服した女性ズー役、マディー・ジーグラーはズーの義理の妹で自閉症を持つミュージック役。2人がこの世の中をどう生き抜いていくかを模索していくというストーリーだ。
しかし、マディー・ジーグラーは自閉症といった症状はないにもかかわらず、このミュージック役に選ばれたことに対し「エイブルイズム」だという批判があがった。エイブルイズムとは非障害者を優先する差別のことだ。
また批判につながったもうひとつの理由は、作品中にミュージックが体を拘束されているというシーンがあるということ。自閉症コミュニティの人々がこれに関し「拘束をされている人にも、拘束をする方にも危険性がある」と指摘していた。