昨年、俳優のジョニー・デップはイギリス高等裁判所にて敗訴した。そして今もなお、その余波がつづいている。
彼がイギリスのザ・サン紙に対して起こした名誉毀損の裁判は、自身を薬物中毒のDV加害者だと表現したことを非難し、すべて元妻アンバー・ハードの妄想だと訴えるものだった。しかしそれは見事に裏目に出た。裁判の過程でジョニーの荒れた私生活が暴露されることになり、これにより元妻アンバー・ハードの証言には説得力があるとみなされたため、「名誉毀損」には当たらないと判断されたのだ。
この敗訴の影響はすぐさま現れた。続投するはずだった人気ファンタジー映画『ファンタスティック・ビースト3』やその他いくつかの役柄を降板することになったのだ。さらに情報筋によると、ジョニーはまもなく、ハリウッドのブラックリストにのる可能性があるという。これらに加え、これまでメインキャラクターであるジャック・スパロウを演じてきた映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』でさえ、外されてしまうかもしれないそうだ。
今回情報を提供してくれたダニエル・リクトマンによると、ジョニーの怒りの矛先は、自身の名声がおとろえはじめると同時に名を上げ始めたアンバーに向いており、彼女が女優業を続けていることにいら立ちを見せているという。
アンバーは最近、CBSのドラマ「The Stand(原題)」に出演しているほか、大ヒットしたマーベル映画『アクアマン2』への続投も決まっている。なおこの役については作品のファンからの反発も大きく、彼女を降板させようとする動きも見られている。さらに、ディズニーが製作する実写版映画『塔の上のラプンツェル』にて、主人公ラプンツェル役の候補にあがっているという噂もあり、これがさらにジョニーのいらつきの原因になっているという。
皮肉なことに、自身を降板させようとしているディズニーが、元妻を人気作の実写化に起用しようとしているのだ。しかし2人のドロ沼離婚劇はまだ終わりを見せそうにない。5月にはバージニア州での裁判が始まるのだ。
現在のところ、アンバーとジョニーの明暗はくっきりと分かれている。今後の裁判が彼のキャリアにどのように影響してくるのか、見守る必要があるだろう。