先月初め、米ユタ州にある遊園地に訴えられた歌手のテイラー・スウィフト。今回はテイラー側が遊園地を訴えたことが明らかとなった。
2月初め、米ユタ州にあるテーマパークの「Evermore Park」はテイラー・スウィフトを起訴したことが明らかに。これはテイラーが昨年12月に9枚目となる新アルバム「evermore」をリリースしたのだが、同じ名前であることから「混乱をまねく」とし、パークが商標権侵害の名目でテイラーを起訴した。
右が遊園地のマップ
The first is #evermore, the new Taylor Swift album. The second is @EvermorePark, the immersive storytelling theme park in Pleasant Grove, Utah.
Know the difference. pic.twitter.com/uxGBH7WFgG
— Visit Utah (@VisitUtah) December 10, 2020
起訴された当時、テイラーの弁護士は「根拠のないもの」とし、パークの要求に応じないといった姿勢を見せていた。
今回The Hollywood Reporterによると、テイラーのマネージメントチームはEvermore Parkを相手取り反訴をしたという。理由は“故意に、またライセンス契約なしでテイラーの楽曲をパークで使用した”ことだそう。
同誌によると、アーティストの権利を守る団体「BMI」は過去にパークに対し、テイラーの楽曲を許可なく使用していたことを何度も忠告していたという。この事実をテイラーのチームが突き止めて起訴にいたった。パークはテイラー以外にもケイティ・ペリー、ザ・ビートルズ、ビリー・ジョエル、ブリトニー・スピアーズ、クイーンなど大物アーティストの楽曲を許可なく使用しており、やはり忠告を聞き入れていなかったという。
テイラー側はパークに対し賠償金を請求し、また彼女の楽曲使用を永久に禁止するよう求めている。
遊園地のEvermoreは、公式ウェブサイトによると「想像上のファンタジーなヨーロッパにある村の世界観に浸れる」といったテーマを持ち、2018年にCEOのケン・ブレシュナイダー(Ken Bretschneider)氏により創設された。俳優やパフォーマーも多く登場していたという。
しかし、2020年に新型コロナウィルス感染拡大の影響で経営難に直面。今年1月17日にCEOは「Evermoreは閉園とまではいっていないが、2020年は本当に大変だった」「この夢に心も魂もかけているが、現実的な金銭問題と直面した」などとツイッターで投稿している。
Evermore is not out of business, but 2020 (Covid) made for a very hard year. We do care despite the few that are saying otherwise. We had to deal with real financial issues and continue to put our heart and soul and everything we have into this dream. Hoping for a better 2021.
— Ken Bretschneider (@CEOEvermore) January 18, 2021
テイラーから反訴された遊園地のEvermore。今後バトルはさらに白熱するかもしれない。