2015年に公開された『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にて、メカニック担当のローズ・テイコ役に抜擢された女優のケリー・マリー・トラン。完結編の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』まで続く夢のような仕事だった。しかし、『最後のジェダイ』の公開直後、ケリー・マリー・トランが直面したのは彼女の見た目や民族性を非難するネット上の書き込みだった。
彼女は数々のバッシングを受け、自身のSNSアカウントを全て削除し、身を引くこととなった。そんな彼女が、まもなく公開されるディズニー最新作『ラーヤと龍の王国』にて主人公ラーヤの声優をつとめることとなった。そして先日、The Hollywood Reporterのインタビューに答えた彼女は、『スター・ウォーズ』出演の際に非難をあびた当時のできごとについて振り返っている。
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ケリーは当時の心境を、「とてもオープンに恋に落ちて、とてもオープンに、そして恥ずかしいくらいにこっぴどくフラれた感じ」と表現した。さらに、「この業界で働くことの何が興味深いかって、意図していないことが公になってしまうことよね。私が自分の正気を保つためにインターネットから離れたこととか」と付け加えると、「それはね、『あ、これは私のメンタルヘルスによくない。どう考えても、私はここから離れないといけない』っていう考え方からくるものだったの」と続けた。なお当時は、同作でルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルや、監督のライアン・ジョンソンらが彼女を擁護していた。
[PR]ケリーはさらにインタビューの中で、表舞台から一歩引いたことで「多くのことに『ノー』と言ったつもりだった」と明かし、「エージェントの人間とか、広報スタッフとか、多くの周りの人たちが、私に『こう言えばいい、こうすればいい、こう考えればいい』って言ってきたわ。でも気づいたの。もう私、どう感じているのかわからないって。どうしてこんなことに巻き込まれているのかすらわからなかったのよ」と語った。そして、「そんな時は、一旦仕事を休んで、どこか遠くに行くの。本や日記を読んだり、ハイキングに行って木を見つめ、この騒動の前には、自分の中に情熱の炎があったことを思い出すの。私は、それを見つける必要があったの」と明かした。
そんな彼女も、今やディズニープリンセスの一員となった。今後の活躍から目が離せない。