テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ビリー・アイリッシュ……洋楽界ではアイドル的なルックスを兼ね備えながらも、実力派シンガーソングライターとして絶大な人気を誇る女性アーティストが世界を席巻している。そんな中で他の誰も成し遂げたことのない異例の記録づくしでデビューを飾ったのが、次世代のテイラー・スウィフトとも呼ばれる18歳になったばかりのオリヴィア・ロドリゴだ。
17歳でリリースしたデビュー曲がいきなり全米1位に
まだ17歳だった今年1月8日にリリースされた「ドライバーズ・ライセンス」は、発売4日目で音楽配信Sportifyで一日で最も再生された曲(ホリデーソングを除く)を記録し、翌日には自ら記録更新。さらに1億再生を史上最短で達成。もちろん全米初登場1位となったが、こちらも最年少記録を塗り替えた。
Olivia Rodrigo – drivers license (Official Video)
イギリスでも4週連続1位と、例をあげたらキリがないほどの記録づくし。アップル・ミュージックのストリーミング配信でも全世界1位を獲得し、デビュー曲でいきなり記録だらけの大ヒットなんて、よっぽど事前の宣伝やプロモーションが凄かったのでは?と勘ぐってしまうが、実はこれほどまでに売れるとはレコード会社も思ってもみなかった。「当然この曲に対する期待は大きかった。でもこの曲がここまでの記録破りの大ヒットになるなんて我々の誰一人として予想しなかった」と、レコード会社幹部。
何しろ、レコード会社と契約したのは去年で、それが公に発表されたのは発売日の数日前。つまりプロモ期間なんてほぼ無いに等しかった。
若い女子だけじゃなくおじさんたちも夢中!?
ではなぜここまで売れたのかといえば、健康的なキュートさの中にも時々ハッとさせられるような美少女オーラを放つオリヴィアの魅力と、そんなルックスからはいい意味で想像できない超抜群の歌唱力、一度聞いたら思わず涙腺がユルくなってしまう歌詞で圧倒的な共感を呼ぶ名曲で「Z世代の恋愛アンセム」と呼ばれている。
共感するのはオリヴィアと同世代の女子ばかりではない、男子やおじさんの心もわしづかみだ。人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」では、1本丸ごとオリヴィアの「ドライバーズ・ライセンス」に捧げられるという異例のネタが話題になった。おじさんたちが皆「ドライバーズ・ライセンス」に実はハマっているというのを抑えきれず、ビリーのバイブスがある、いやテイラーだと口論になったり、感情移入し過ぎて号泣する者もいれば、最後は全員が肩を組んで大合唱するという、社会現象的ヒットの隠れファンだったことをおじさんたちが自虐するコントがあった。
大ヒットのデビュー曲は彼女自身のリアルすぎる三角関係の歌?
そしてこの中でもネタになっていたのが、この曲が実は共演者で元カレの俳優ジョシュア・バセット(20)が俳歌手サブリナ・カーペンターとの浮気で失恋した思いを歌っているという噂なのだ。キワどい三角関係の曲、しかも元カレも略奪相手もディズニー・セレブだという憶測が、話題に拍車をかけている。
オリヴィアは元々ディズニー・スターで『やりすぎ配信! ビザードバーク』で主役を務め、さらにあの大人気作のリメイク『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』(2019、ディズニー・プラス)で主人公のニニに抜擢される。そしてこの共演者でもう一人の主人公がリッキー役のジョシュアだ。ラブラブだったニニ(オリヴィア)とリッキー(ジョシュア)がちょっとしたすれ違いから破局する(もちろん、お互いのことを本当は好きなのに)事から物語はスタートするという、まるで破局を歌った「ドライバーズ・ライセンス」を予言したかのような展開。オリヴィアとジョシュアが交際を公にしたことはなかったが、二人の交際はファンの間では美少女とイケメンのお似合いすぎる「公認の仲」だった。しかし……そんな三角関係を検証する前に、まず「ドライバーズ・ライセンス」の内容を解剖してみたい。
ドライバーズ・ライセンス(自動車運転免許証)はアメリカでは大抵の州で16歳で取得できる。運転免許証を取得するのは、オトナになることの証の一つ。オリヴィアはこの楽曲の中で「先週、ドライバーズライセンスを取って大喜びしたよね。でも今日はあなたに遭いたくて運転してきたのに、あなたは家にいなかった」と歌う。
「ブロンドの年上のあのコと一緒にいるんでしょ」「もう私は2度とこんなにも人を愛せないと思う」「あなたが書いたあの曲は私のことを歌ってたんじゃないんだね」「私がいなくても平気なんて、どうしてなのか信じられないよ」「ずっと一緒だよって言ってくれたのに、私は一人ぼっちであなたの家の前を通り過ぎる」……と。
そう、この問題のブロンドの年上のあのコというのが、オリヴィアよりも4歳年上でブロンドのサブリナ・カーペンター。彼女もまた子役でデビューし、2014年にディズニー・ドラマ「Girl Meets World」で主人公の一人に抜擢されると同時に、その歌唱力を買われてディズニー傘下のハリウッドレコードと歌手としても契約。既に4枚のスタジオアルバムをリリースする本格派歌手でもある。
ジョシュアとの破局は、オリヴィアのSNSで昨年夏にほのめかされていた。8月16日にTiktokでオリヴィアは「破局のこと」とコメントし『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』のサントラで自らパフォーマンスした「All I want」をBGMにしながら「あなたは私の心を傷つけられると思っているの?これはあなたのために書いた曲よ」というメッセージとともに無言でマフィンを食べるというシュールなクリップを公開した。オリヴィアが運転免許証を取得したのは、その直前の7月14日だ。
さらにはインスタグラムでは「Dump him(彼を振ってしまえ)」という意味深なメッセージが書かれたTシャツ姿をアップ。破局説を加速させたが、やはり決定的だったのは翌日にメディアに掲載されたジョシュアとサブリナのランチデート写真。このパパラッチ写真は15日に撮影されたもので、破局の原因がサブリナ!?とファンも大混乱。そして10月のハロウィーンではジョシュアとサブリナがお揃いのコスチュームでじゃれ合う姿をお互いのTiktokで公開した。(しかも自宅っぽい場所での撮影が想像を掻き立てる)
そして1月にオリヴィアがデビュー曲「ドライバーズ・ライセンス」のリリースを発表するや、ジョシュアが「Lie Lie Lie」(嘘、嘘、嘘)というシングルをリリースし、「この曲がある友人が陰で僕に関しての嘘を長い間言っていると気が付いて書いた曲なんだ」と、あたかも「ドライバーズ・ライセンス」のアンサーソングかのように語っている。(サブリナの新曲「スキン」もアンサーソングと言われている)
Joshua Bassett – Lie Lie Lie [Official Video]
Sabrina Carpenter – Skin
そして「あなたが書いたあの曲」とはジョシュアの曲「Anyone Else」で、「彼氏がいる友人を好きになってしまった」時に書いた曲だったとジョシュアは語っていたため、まだオリヴィアが前の彼(『やりすぎ配信! ビザードバーク』の共演者イーサン・ワッカー)と交際していた時のかと思われたが、7月にリリースされたこの曲のMVはジョシュアが誰かにスマホで撮影されているプライベート映像が使われ、これは実はサブリナが撮影していたと伝えられている。
Joshua Bassett – Anyone Else [Official Video]
また「ドライバーズ・ライセンス」に出てくる「あなた」の車の色はジョシュアと同じ白だったり、オリヴィアに車の運転の仕方を教えたのはジョシュアだったりと状況証拠はたっぷりだが、オリヴィアはこの曲がジョシュアとサブリナに関する曲なのかと言う点には「みんながこれは誰のことを歌った曲だと興味を持つことはわかるけれど、それはこの曲にとって全く重要なことでは無いの」と語り、この曲は自宅で巣篭もりしながら泣きながら書いた曲だとも明かした。
あのテイラー・スウィフトも大絶賛
セレブ同士の交際が自分たちのSNSで実況される時代、いまだにオリヴィア、ジョシュア、サブリナの三角関係にファンは進展が’無いか、躍起になっている。とはいえ、オリヴィアはこの曲の大ヒットのおかげで子供の頃から大ファンだったテイラー・スウィフトに「あなたのこと誇りに思うわ」とツイートされ歓喜。歌も演技もダンスも上手い、おまけにピアノやギターも弾けるシンガーソングライターとして世間の注目も憧れのテイラーの注目も一気に集めた今後のオリヴィアの楽曲にも期待だ。
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