ディズニーの最新作『ラーヤと龍の王国』この作品で主人公の声を担当しているのは、女優のケリー・マリー・トランだが、じつは当初、別の女優が候補にあがっていたことはご存じだろうか。
ディズニーはこの作品の製作を発表した際、声優は『Degrassi: The Next Generation』などで知られる女優のキャシー・スティールがつとめるとアナウンスしていた。キャシー・スティール自身も、映画の製作スタッフや同作品で声優をつとめる女優のオークワフィナとともに2019年に開催されたディズニーのファンイベント「D23」に登場していたのだ。
[PR]その後約1年間この映画の進行状況は報じられてこなかったが、突然、ケリー・マリー・トランがキャシーに代わって声優をつとめることが明らかになったのだった。
この突然のキャスト変更について、映画プロデューサーのオスナット・シューラーが口を開いた。
オスナット・シューラーはCinema Blendの取材に対し、「ラーヤのキャラクターに、大幅な変更があったのです。もちろん、元々採用されていた女優もすばらしい方ではあり、以前のラーヤには適任だったのですが、今回キャラクターが大きく変更されたことで、声も変更せざるを得なくなりました。そして、ケリーはそんなラーヤを見事に表現しています。キャラクターには一度変更が加えられたあと、脚本家やアニメーター、そして声優が一緒になって取り組んだことでさらなる進化を遂げています。これまでのラーヤとは全く違う物語になりました。創造的な変化の瞬間といえるでしょう」と、キャスト変更の理由を明かした。
シューラーはさらにケリーについて、「ウィットに富んでいながら強さと温かさがあり、大きな力を秘めた弱さもある。それらをすべてまとめ上げたのがケリーなのです。彼女は素晴らしい才能を持っています。プロデューサーの夢と言えるでしょう」と絶賛していた。