映画『ビューティフル・ボーイ』より、主演ティモシー・シャラメの役作り秘話が明らかになった。
8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、今やNetflix「13の理由」の脚本家として活躍する人物と、彼を支え続けた家族の物語。音楽ジャーナリストの父親デヴィッドと、息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のベストセラー回顧録が原作。
製作は『ムーンライト』を世に送り出したブラッド・ピット率いるPLAN B エンターテインメント。“人生は長い道のり。毎日、あらゆることが少しずつ良くなっていくんだよ”と優しく語りかけるジョン・レノンのメッセージは、そのまま父デヴィッドの心情とシンクロする。愛のちからで人は、何度でもやり直すことができると力強く胸に迫ってくる珠玉の人間ドラマである。
本作で依存症と闘う息子 ニックを演じたティモシー・シャラメは、その高い演技力を認められゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネートされた。
堕ちていく姿さえも繊細に美しく演じきったティモシーだが、観る者の心に迫るその演技はいかにして生まれたのか。難しい役どころに挑むにあたり、依存症への理解を深めるとともに9キロの減量を行ったティモシー。
「自分を100%捧げた」と言うように、心身ともにニックへの役作りを進めていった。衣装デザイナーのエマ・ポッターのよると、衣装合わせの際もティモシーは減量中で、撮影を通して彼の体重の増減にも対応する必要があった。
また、本作だけでなく、役作りの一環としていつも彼が行っていることがプレイリストの作成。ティモシーにとって、音楽は役作りにおいて一番大切な部分であり、自分の気分を高めてくれるという。
本作の撮影中は、ニルヴァーナやシガレッツ・アフター・セックスなどを聴いており、「この映画のサントラも、監督が素晴らしい曲を揃えてくれたと思うんだ」と彼は話している。
ニルヴァーナに関しては、バンドのフロントマン、カート・コバーンについてのドキュメンタリー映画『モンタージュ・オブ・ヘック』も観たようで、「ニルヴァーナは疎外感や絶望を引き出すのに役立った。」と語っている。
また、撮影に使用した大学キャンパス内で彼らの楽曲である「ハートシェイプト・ボックス」を大音量でかけながら歩いてセキュリティに怒鳴られそうになったというエピソードも。
ティモシーは、彼を一躍世界的スターダムに押し上げた『君の名前で僕を呼んで』の撮影時にも勿論専用プレイリストを作成していたそうで、「今、それを聴くと、気持ちはすぐにあの時に戻っていくよ」と回想する。
彗星のごとく現れ、映画界を牽引する今最もホットな俳優、ティモシー・シャラメ。最新作『ビューティフル・ボーイ』で、徹底した役作りによって開拓された新境地に期待だ。
公開情報
『ビューティフル・ボーイ』
4月12日(金)より TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開
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