アメリカのジョー・バイデン大統領が、国際保険機関(WHO)が新型コロナウイルスの流行をパンデミックに指定してから1年経過したことを受け、3月11日にスピーチを行った。
今回のスピーチには、新型コロナウイルスにより命を落とした50万人以上の人々に哀悼の意を表すとともに、アジア系アメリカ人に対するヘイトクライムやワクチン導入の状況など、さまざまな内容が盛り込まれたものだった。
ジョー・バイデン大統領はスピーチの中で5月以降、年齢に関わらずすべての大人が接種できるようになるとした上で、「もう、自分自身や家族のために、接種の予約を求めて昼夜探しまわる必要はなくなるのです」と語った。
さらに、「私たちが自分の役割を果たし、団結してやり遂げられれば、7月4日(独立記念日)には家族や友人、近所の人々が庭に集い、バーベキューをするなどして記念日をお祝いすることができるようになるかもしれません。長く苦しい1年を終えたあとに訪れるこの独立記念日は特別なものになるでしょう。国としての独立という意味だけでなく、ウイルスからの独立という意味も持つのです」と続けた。
またジョー・バイデン大統領はアジア系アメリカ人に対する「悪質なヘイトクライム」の増加についても非難。「アジア系アメリカ人の多くは同じアメリカ人であり、このパンデミックにおいて最前線に立って命を救おうとしている方々もいます。それでも、国内で道を歩くのに恐怖を感じなければならないのです。それは間違っています。アメリカ人のやることではありません。必ず阻止しなければなりません」と強調した。
なおバイデン大統領は、政権発足から100日で1億人にワクチンを投与するという目標を掲げており、今回のスピーチでは、ワクチンセンターの増設や投与者の拡大、移動式接種施設の派遣といった取り組みが明らかにされた。
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