昨年、イギリスの裁判所にて英サン紙に対し大規模な名誉棄損裁判をおこしながら、敗訴してしまった俳優ジョニー・デップ。そんな彼の弁護団は判決後、公平な裁判が行われていなかったと主張した。
ジョニー・デップはどうやら、自身のことを「DV夫」と表現したサン紙が勝利するというこの判決を不服とし、控訴する意思を固めたようだ。控訴裁判所で審理がついに進められる予定だという。
ジョニー側は今回控訴することで、前回の判決をくつがえし完全勝利をおさめることができるともくろんでいるが、サン紙側は第一審にてジョニーの不祥事を示す「決定的な証拠」があると主張していた。
そして前回の裁判によって開示された証拠には、ジョニーの薬物乱用や『パイレーツ・オブ・カリビアン』撮影中に大きな損害を出したケガ、(元妻アンバー・ハードの交際相手とされる)イーロン・マスクとの直接対決など、ジョニーの私生活を暴露する内容が含まれており、世間に衝撃を与えた。
控訴審が進めば新たな証拠が提示されるとみられているが、これ以上どのような暴露話が持ち出されるのかと、話題になることは間違いないだろう。
なおジョニーが抱えている離婚関係の裁判は、これだけではない。イギリスでの裁判に加えて、アンバー・ハードがジョニーに対して名誉棄損で訴えている裁判がアメリカで始まるのだ。もちろんジョニー側は、アンバーの主張に真向から反論するつもりで望むという。
これらの法廷闘争にはまだ決着がついていないが、ジョニーとアンバーに対する業界の対応は正反対に動き始めている。デップがこれまで出演していた『ファンタスティック・ビースト』シリーズ最新作からの降板を迫られた一方、アンバーは作品のファンからのぞまれていないにも関わらず、『アクアマン2』にてヒロイン役を続投するのではないかという声が挙がっているのだ。
ますますドロ沼化する二人の法廷バトル。決着する日はくるのだろうか。