大人気ファンタジーシリーズ『ハリー・ポッター』。劇場版の完結から10年経った今でも根強いファンが多いこの作品で、悪役ヴォルデモートを演じた俳優のラルフ・ファインズが、原作者で小説家のJ.K.ローリングを擁護する発言をしている。
J.K.ローリングといえば昨年、自身のツイッターでトランスジェンダーの人々を否定するともとれる発言をしたことからネット上で批判が集中し、大炎上する騒ぎとなっていた。
そんな中、先日The Telegraphのインタビューにこたえたラルフ・ファインズは、「彼女にここまで批判が集中するのは理解しがたい」と答えたうえで、「自分の意見と異なる人に対する憎しみや、その人に向けられる行き過ぎた言葉が、時に暴力的になっている。これには不安さえ覚えるよ」と付け加えた。
さらに、「議論が白熱することには理解できるよ。しかし、必要性があって非難をすることと、時代の流れで非難をすることは意味が異なると思うんだ」と自身の見解を語った。
なおローリングは昨年、「『生理のある人々』ってどんな人かを表す単語があったと思うんだけど。『女性』じゃなかったかしら?」といった内容をツイッターに投稿。LGBTQの存在を受け入れていないとして多くの批判を浴びた。これに対しローリングは、LGBTQの考え方に理解を示しながらも、「性の概念をなくしてしまうことは、自分の人生について意味のある議論をする機会をうばってしまう」と答えていた。
ローリングのこの発言には、映画版『ハリー・ポッター』に出演していたダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソン、ルパート・グリント、エディ・レッドメインらが反応。ローリングに苦言をていした上でLGBTQへの支持を表明していた。
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