海外ドラマ専門チャンネルAXNで絶賛放送中のドラマ「バイオニック・ジェミー」。1970年代に大ヒットした本作でジェミー役を務めた女優、リンゼイ・ワグナーは、“地上最強の美女”として人気を博した。そんな彼女が生出演する、なんとも貴重なオンラインイベントが開催された。
同イベントに出席したリンゼイは、「今日はこの時間を共有できて本当にうれしく思います」と笑顔でファンにあいさつ。そして、日本語吹き替え版のドラマの印象について、「声優の声が自分の声よりもずいぶんと高くて驚いた」と明かしてくれた。
あの象徴的なジャンプシーンを語る
同イベントでは、名シーンをリンゼイと共に振り返るという、ファンにはたまらないコーナーがあり、そこでジェミーの象徴的なジャンプシーンが流れた。このジャンプシーンは3段階に分けて撮影を行なっていたようで、彼女が走ってジャンプするテイクオフのシーン、トランポリンでジャンプをするシーン、逆再生するためにスタントマンが高いところから落ちていくシーンをつなぎ合わせてできたのだという。かなり大掛かりな撮影だったそうだが、作品としてみると本当に一瞬のシーン。そのため「みなさんはテレビの撮影現場ではないものを想像していることでしょう。なのでわたしの思い出とは違うと思うわ」とリンゼイは笑いながらコメントした。
数々のアクションシーンをこなしてきたリンゼイだが、ジャンプシーンではケガをしたことがなかったという。しかし、岩などを破壊するシーンではケガをしてしまったそうで、さらにはカリフォルニアの自然で走るシーンで熱中症になってしまい、途中で気を失ってしまったことがあったと明かした。その際、撮影クルーのメンバーからは「バイオニックウーマンだからちゃんとしてよ」とからかわれたという、まさかのエピソードを語ってくれた。
また、ジェミーが電話帳を引き裂くシーンでは、ファンから「マウントの取り方がすごい」「真似して怒られた」などの声が寄せられた。リンゼイ自身も「当時も印象的なシーンで反響が多く、コミコンなどで、教室内や家族の前で同じことをしてその場をコントロールしてみたいと、よく言われました」と、このシーンの影響力に驚いていたようだ。
ジェミーというキャラクターの魅力
高い場所へのジャンプや、電話帳を引き裂くなど、強靭パワーのイメージがあるジェミーだが、「当時の子どもたちのファンから怖がられたことはなかったか」という質問に対して、リンゼイは「ジェミーの人間らしさ、女性らしさ、思いやりを大切にしてこのキャラクターを作り上げてきたので、そんなことはなかったわ」と話した。
リンゼイは、ジェミーとの共通点について聞かれ、元プロテニスプレイヤーというジェミーの役柄に対し、「わたしはとってもテニスが下手」とジョークを放った。また、シリーズ撮影中に何度も監督と話し合いを重ね、リンゼイ本人に近いキャラクターを作り上げたという。バトルシーンでも人を殴ることは極力せず、相手が自滅するように促す方法で撮影されたようだ。「バイオニックなシーンもコミカルにしましょう」という提案も採用されたという。
共演者リチャード・アンダーソンとの出会い
共演のリチャード・アンダーソンと初めて出会ったのは、テニスが下手だったというリンゼイが、サーブの打ち方を練習していた時だったそうだ。「彼は本当にすばらしい男性。紳士的でユーモアがあってテニスが上手だった」と当時を振り返った。サーブを練習していた彼女にリチャードは「本当に上手だね、ダブルスをしようよ」と誘ってきたというが、リンゼイは「このシーンを撮るために、サーブだけ練習していただけ」という会話をして、彼と打ち解けられることができたという。
ジェミーを演じられたのは「ファンのおかげ」
また、同イベントでリンゼイは、本作出演のきっかけについても明かしてくれた。当時、彼女はユニバーサルスタジオでさまざまな作品に出演していた。彼女がドラマ「600万ドルの男」にジェミー役で出演していたころ、ジェミーが死んでしまったシーン放送後にファンから抗議の手紙が届いたという。「ファンからの熱烈なメッセージのおかげで、ジェミーのシリーズを作ることになったの。ファンの皆様のおかげで、わたしはジェミーになれたわ」と改めてファンに感謝の意を表した。
最後に日本のファンへのメッセージでリンゼイは「このような時期ではありますが、みなさんの健康を心よりお祈りしています。みんなで一つになってこの現状を乗り越えていきましょう」と、なんとも優しい声をかけてくれた。
また彼女は近年、小島秀夫氏が手掛けたゲームソフト「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」に出演したことでも話題となった。彼女はこのゲームに登場するネックレスをつけて同イベントに出演しており、小島秀夫氏に対しても感謝の意を述べ、ゲームのストーリーや背景についても絶賛した。
「バイオニック・ジェミー」ストーリー
元プロテニスプレイヤーであるジェミーは事故により瀕死の重傷を負ってしまうが、科学情報局 (OSI)が施したバイオニック移植手術で体の一部がサイボーグ化され、一命をとりとめる。過去の記憶を一部失ってしまった彼女は、自身を救ったOSIのためにバイオニック・パワーを使って諜報活動を行い、様々な事件を解決していくというストーリーだ。現在、海外ドラマ専門チャンネルAXNで、毎週月~金 夕方5:00にて放送中。
「バイオニック・ジェミー」の放送情報
海外ドラマ専門チャンネルAXNで、毎週月~金 夕方5:00 放送中(4/6まで)
再放送:6月21日(月) スタート 毎週月~金 朝8:30~
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