俳優ジョニー・デップがイギリス大衆紙「サン」に対し、自身のことを「DV夫」と表現し名誉を毀損されたとして起こした裁判にて、控訴請求が棄却された。これを受け、元妻で女優のアンバー・ハードの代理人が声明を発表した。
ジョニー・デップは昨年、アンバー・ハードがジョニーに対して裁判を起こしている最中に、サン紙を名誉毀損で訴えていた。しかし高等裁判所の判事は、サン紙の記事の内容が「おおむね事実である」との判決をだしたのだった。この判決を受け、昨年12月からジョニーは裁判のやり直しを求め英控訴裁判所に訴ていたが、先日この訴えも棄却されることになった。
アンバーの代理人は声明の中で、「この度、デップ氏の控訴請求が裁判所によって棄却されたことについて、我々にとって満足できることではありましたがおどろきはありません。前回の裁判で提出された証拠は圧倒的なものであり、反論の余地のないものでした。繰り返しになりますが、当時の判決はアンバーがかつて12回以上にわたってデップ氏から暴力をふるわれ、彼女の命が危険にさらされたというものでした。今回の判決と、十分に理由づけされた判断は肯定されるべきものです。デップ氏による新しく重要な証拠があるとの主張は、マスコミ戦略以外のなにものでもなく、裁判所によって拒否されたのです」とつづったていた。
なおアンバー側は、この裁判でジョニーのプライベートを暴露するさまざまな証拠を提出しており、そのうちアンバーがジョニーに送ろうとしたEメールの1つが裁判中に読み上げられることもあった。2013年にアンバーが下書きの状態のまま残したとされるこのEメールには、ジョニーが泥酔状態になるまで酒を飲み、何度も人に迷惑をかけ続けたことや、アンバーが精神的にも肉体的にも暴力を受けたことが記されており、それでもジョニーを愛しているという気持ちとの葛藤が赤裸々につづられていた。