アメリカのドーナツチェーン「クリスピー・クリーム・ドーナツ」のCEOが、新型コロナウイルスのワクチン接種者にドーナツを無料プレゼントを発表。これに対するバッシングにコメントした。
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」は、新型コロナウイルスのワクチンを接種し、その接種カード提示したすべての人にドーナツを無料でプレゼントすると発表し、大きな話題となった。ファイザーのワクチン、またはモデルナのワクチン2回、またはジョンソン＆ジョンソンのワクチン1回の接種を受けたすべての顧客が、2021年末までアメリカの全ての「クリスピー・クリーム・ドーナツ」でドーナツをもらえるとプロモーションした。
しかしながら、このプロモーションにはバッシングの声もあがっている。CDC（アメリカ疾病予防管理センター）は、肥満が新型コロナウイルスが重症化する危険因子であると発表していることから、ドーナツのような高カロリーとワクチンという組み合わせはおかしいとネットユーザーたちはバッシングしたのだ。アメリカのコメディアンであるスティーヴン・コルベアも「『クリスピー・クリーム』はワクチン接種を受けた人に無料でドーナツを提供している。ワクチンを受けたけど、まだ死の願望がある人にはすばらしいニュースだ」と、皮肉たっぷりにコメントした。
このバッシングに「クリスピー・クリーム・ドーナツ」のCEOであるマイク・タタースフィールドがコメントを発表した。
「私たちは甘いおやつの会社です。ドーナツショップに行きたくないのなら、行く必要はない」と、ワクチンを接種したからといって必ずドーナツをもらう必要はないとコメント。さらにタタースフィールド氏は、このプロモーションは寛大さであることを強調し、またドーナツと肥満、肥満が危険因子ということについても、少しの甘いおやつ休憩は問題ないとし、また「私たちは常に募金活動を行い、コミュニティーに何らかの形で恩返しをしました」ともコメントしている。
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」は無料ドーナツのプロモーションに加え、ワクチンを投与している医療従事者やボランティアにも還元するため、今後数週間かけて全国の予防接種センターに無料のドーナツを届けるという。またワクチンの接種を奨励するため、同社従業員に4時間の有給休暇も与えるという。
