女優で歌手のデミ・ロヴァートが、自身の楽曲「Dancing with the Devil」の最新ミュージックビデオを公開した。そしてその内容が、彼女がオーバードーズ(薬物の過剰摂取)をした夜のことを描いていると話題になっている。
【動画】Demi Lovato – Dancing With The Devil
デミ・ロヴァートはミュージックビデオの公開に先立ち、「このビデオには、中毒やドラッグ使用、トラウマ、性的暴力を想起させる描写があり、一部の人とっては刺激となる可能性があります」と警告を出している。
ビデオはまず、デミが病室のベットに横になり、血液を洗浄していると思われるチューブを装着しているシーンから始まる。この様子は、先日YouTubeで公開されたデミのドキュメンタリーシリーズ「デミ・ロヴァート:ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル」でも言及されている。
そして場面はデミがオーバードーズした日の前日に映る。彼女の寝室でドラッグの売人から性的暴行を受けたあと、死に至るまで放置されるデミの様子が描かれるのだ。彼女の元をおとすれたアシスタントが意識のないデミを発見し、その後駆けつけた救急隊員によって救命措置をほどこされ、デミは息を吹き返す。
その後はデミが病院で回復するまでの日々を描き、最後はデミの首に入れられた「Survivor(生き残り)」のタトゥーが映し出されてビデオは終了する。
関係者によるとビデオの撮影中、デミはアドリブで曲を口ずさみはじめると、溢れ出る感情を抑えきれずに泣き出してしまい、周囲をおどろかせたそうだ。デミによるとこのビデオ撮影は「精神浄化的なもの」だったという。
デミは2018年8月、オーバードーズにより一時意識不明に陥った。入院後はリハビリ施設にも入所している。2020年にはグラミー賞のパフォーマンスで見事に復活を果たしたが、その後も後遺症に悩まされていることを明かしていた。