世界的人気アーティストBTSらが所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE(前Big Hitエンターテイメント)」が、大物プロデューサースクーター・ブラウンが創設したSB Projectsの率いるIthaca Holdingsを買収することが報じられた。これにより、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデらが同じマネジメントのもとで活動することになる。なお、買収価格は10億ドル(約1100億円)以上と報じられている。米Varietyが伝えている。
今後スクーター・ブラウンはHYBEの取締役に就任し、Big Machine LabelグループのCEOスコット・ボーチェッタは留任する。買収発表に伴う声明によると、両社のアーティストがHYBEの増資に参加し、両社の関係強化につとめるとのことだ。債務条件は公表されていない。
この買収に伴い、HYBEは音楽に焦点をあてた世界最大規模のエンターテイメント企業の1つとなる。HYBEの会長件CEOパン・シヒョク氏は「HYBEとIthaca Holdingsの合併は必然的なものであり、これによって誰も想像できなかった新たな冒険がはじまります。我々は数多くの成功をもたらしてきたノウハウや専門知識をいかすべく、密に連携し、相乗効果を生み出すことによって国境を超え、文化的なバリアを打破します。我々が持つ無限の可能性と、今回の合併により確立される新たな枠組みをぜひ楽しみにしていてください」と声明を発表した。
つづいてスクーター・ブラウンは「HYBEの画期的なシステムが、新人アーティストが一歩を踏み出そうとする米国市場に統合されるのはこれが初めてのことです。すでに活躍しているアーティストはさらに飛躍することになるでしょう。この合併によってアーティストに与えられるグローバルな機会は測りしれないものです。音楽業界にとって歴史的で、革新的な一歩となるでしょう。音楽ビジネスへの影響も記念すべきものになることは間違いありません。パン会長の友情と、アーティストたちのクリエイティブな活動を応援しようとする意欲には心から感謝します」とコメントしている。