昨年、コロナ禍でも劇場公開され話題となった、クリストファー・ノーラン監督の最新映画『TENET テネット』。今月開催される映画界最高峰のアワード「第93回アカデミー賞授賞式」のキャンペーンの競争に同作が参加しなかった理由が明らかになっている。
人類滅亡を救うキーワード《TENET(テネット)》の謎を紐解く任務を与えられた主人公“名もなき男”が、全人類を救うため時間のルールから脱出し、第三次世界大戦を越える危機に立ち向かっていく様を描いた『TENET テネット』は、昨年大ヒットを記録した。
同作は、賞レースにおいて注目の的になるかと思われたが、「第93回アカデミー賞授賞式」では、視覚効果賞、美術賞の2部門のみのノミネートとなっている。
クリストファー・ノーラン監督はこの一年、VOD(ビデオ・オン・デマンド)ではなく、劇場公開することにこだわってきた。メディア「IndieWire」によると、ノーラン監督は、ワーナー・ブラザースに対し、賞のキャンペーンのために確保されたすべてのお金を劇場公開を延長するために使いたいと依頼したと伝えられている。
「ワーナーはアカデミー賞のメンバーに事前上映を郵送せず、アカデミー賞のポータルに映画をアップロードするための12500ドル(約138万円)を投じず、またFYC広告も掲載せず、デジタル上映や、Q&Aも行いませんでした」「私たちは積極的に映画をキャンペーンしないことを選択しましたが、映画製作者の要求に応じて、映画をAMPAS(主催の映画芸術科学アカデミー)プラットフォームに起き、メンバーたちを劇場に通すことで、ノミネートをサポートします」と、情報筋が明かしたと伝えられている。
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