『ハングオーバー!』シリーズ2作目の出演などで知られる女優のジェイミー・チャンが、2021年のSAGアワードに「STOP ASIAN HATE」と書かれたボックスクラッチバッグを持って登場し、話題となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、アメリカではアジア系の人を狙ったヘイトクライムが増えていることから、世界中で「#StopAsianHate」(アジア人への憎悪をやめて)というハッシュタグが広まっている。
現地時間3月16日(火)、アメリカのジョージア州アトランタのピエモンテロード北東にあるマッサージ店で、21歳の男が銃を発砲。8人が殺害され、そのうち6人がアジア系女性であったことから、ヘイトクライム(憎悪犯罪)ではないかと推測された。
フランシスコ出身で韓国のルーツを持っているジェイミーも事件発生当時、「数え切れないほどの暴力行為、企業の破壊、白人によるテロなどは、政治家や指導者が反アジアのレトリックの炎を煽り、世界的な大流行のためのスケープゴート(憎悪を他にそらすため、罪や責任をかぶせられ迫害される存在)としてアジア人を利用したことが直接の原因です」と声を上げていた。
そんな中、彼女は1950年代の米国における有色人種の実体験を描いたHBOのホラーシリーズ「Lovecraft Country(原題)」でSAGアワードでノミネートされた。この日、彼女は自身の韓国の伝統に敬意を表した燃えるような色合いのオスカー・デ・ラ・レンタのドレスを身にまとい、「STOP ASIAN HATE」の文字をあしらったイーディー・パーカーのカスタムクラッチバックをもっていた。
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彼女はインスタグラムに「アジアの一部の文化では、赤はよろこび、幸運、幸福を象徴し、韓国の文化では、創造、情熱、力を象徴しています。私は自分の歴史と遺産をとても誇りに思っています」とつづった。今回の彼女のドレスアップは、非常に印象的でPage SIxやPeopleなど各メディアが報道。ネット上では「美しい」「私もアジア人であることを誇りに思う」など様々な声が寄せられている。