本年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞でも5部門のノミネートを果たした『プロミシング・ヤング・ウーマン』が、アメリカで大学生向けに無料で配信したようだ。Page Sixなどが報じている。
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本作は、ある事件によって医大を中退し、カフェ店員として働いていたキャシー(キャリー・マリガン)が主人公。夜にはバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちを待ち構えていた彼女は、元クラスメートと再会。この偶然の再会こそが、キャシーを忌まわしい過去へと引き戻す、というストーリーだ。
フォーカス・フィーチャーズ社は、キャンパス・サークルと、性的暴力に立ち向かう全米最大の団体である反レイプ組織RAINNと提携し、木曜日に大学生向けにエメラルド・フェネル監督作品の無料バーチャル上映会を開催。
RAINNによると、全学生の13%が在学中に性的暴行やレイプを経験しているという。医学部を中退した女性が親友の残忍な暴行の復讐をするというこの映画は、大学キャンパスで進行中の性的暴力の問題を強調するために利用されたという。
キャンパス・サークルのジョイ・カリソフ氏は「性暴力は、サバイバーだけでなく、その周りの人々やコミュニティにも影響を与えます。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、性的暴行に対する文化的対応、癒し、正義、傍観者の説明責任などについて、重要な会話を引き起こしました。私たちは、この重要な対話を続けるために、性的暴力のリスクが高い大学生に『プロマシング・ヤング・ウーマン』を提供してくれたフォーカス・フィーチャーズに感謝します」とコメントした。
注意喚起の意味も含まれる『プロミシング・ヤング・ウーマン』。日本では、7月16日に公開予定だ。
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