「牧師が尊敬すべき人物だとは限らない」そう語るのは人気歌手のジャスティン・ビーバーだ。
先日、雑誌「GQ」のインタビューに応じたジャスティン・ビーバーは、キリスト教の牧師たちが名声を手に入れることに力を入れすぎていると苦言をていした。
ジャスティンはインタビューの中で、「多くの牧師たちが、自分のことを過大評価しすぎていると思うんだ」と語り、「基本的に、教会というのは牧師といわれる男性によって運営されている。僕たちはその人たちのことを『この人は僕たちよりも神と強い絆で結ばれている。僕たちもそうありたいけど、できないよね。だって牧師じゃないから』という目で見ているよね。だけど現実はそうじゃない。すべての人間たちと神との絆の強さは同じなんだ」と続けた。
ジャスティンがインタビューのなかで直接口にすることはなかったが、彼がこう語る背景にはかつてジャスティンが尊敬し、親友と称していたヒルソング教会の牧師カール・レンツの存在が影響していると思われる。カール・レンツといえばかつて、セレブからも大きな支持を得るヒルソング教会で若者からの人気を集め、コンサートのような大集会を開くほどの有名牧師だった。しかし昨年、自身の不貞行為が発覚したことから協会を解雇されていた。
ジャスティンはこのように牧師に批判的な目を向けた一方で、最近多くのセレブが利用しているキリスト教団体「Churchome」の牧師ジュダ・スミスには信頼を寄せているようだ。
「彼が最初に、僕と妻をめぐり合わせてくれたんだ」と語ったジャスティンは、ジュダ・スミスとは現在も家族ぐるみで親密な関係にあることを明かした。
そして「こういう関係になることは夢だったんだよね。結婚前の僕の家族関係は決して良好ではなかったから」と告白。「僕のこれまでの人生において、家族が良いものだとは言えなかった。だから一緒にディナーを食べて、一緒に笑って、一緒におしゃべりできるような家族に本当にあこがれていたんだ」と続けた。
さらにジャスティンは、2018年に結婚したモデルの妻ヘイリー・ビーバーとの生活について、「最初の1年間は、なかなか難しいものだったよ」と明かし、「家族というものに対してトラウマがあったからね。信頼関係も十分に築けていなかった。一緒にいる相手に対して認めたくないこともたくさんあった。怖かったんだ。それに、『怖い』って口に出すこともできなかった」と当時の苦悩を振り返っていた。