元妻アンバー・ハードとのドロ沼離婚裁判などからハリウッドでの仕事を失いつつある俳優ジョニー・デップ。そんな彼の状況が3本のドキュメンタリーになるそうだ。
このドキュメンタリーでは、ジョニー・デップが、イギリスの大衆紙「ザ・サン」との裁判に敗訴し、元妻アンバー・ハードに対する家庭内暴力が「おおむね事実」と認められて以降、俳優としてのキャリアがどのように変化していったのかを描いていくという。なお番組はアメリカと大手民間放送局のITVを含むイギリスのテレビ局で制作される。
テレビ業界の関係者は今回のドキュメンタリー制作について、「デップとしては、この悲惨な物語が消えてなくなってほしいと願うくらいに耐えがたいものになることは間違いないだろう」と語り、「それでもこれまで何本もの映画の大ヒットに貢献し、数百万ドルもの収益を得た成功者が、自分が作った原因によって転落していくさまはあまりにもセンセーショナルであり、詳しく知りたいと思う人は少なくないはずだ」と付け加えた。
なお昨年夏以降、制作会社のOptomenがITVにて「Depp vs Heard(デップvsハード)」という番組を制作している。
デップは昨年、サン紙に対して名誉を棄損されたとして裁判を起こしていた。サン紙が2018年の記事の中でデップのことを「DV夫」と表現したためだ。この裁判では、デップが日頃からアンバーに対して暴力をふるっていたなど衝撃的な内容の証言が飛び出し世間を驚かせたが、デップは完全否定していた。
しかし昨年11月、判事はアンバーの主張を支持、デップは敗訴する形となった。そして先月、デップはこの裁判のやり直しを請求したが、こちらも却下される結果となっている。
これらの判決を受け、ワーナー・ブラザースは人気ファンタジー映画『ファンタスティック・ビースト』続編のおけるデップの起用を断念。彼は降板を余儀なくされた。デップの代表作ともいえる『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズへの続投についても、暗雲がただよっている状態だ。
今年以降も裁判を控えているデップ。復活のチャンスはあるのだろうか。