世界的人気歌手のブリトニー・スピアーズが、インスタグラムにて人種差別の撤廃を訴えるデモ「Black Lives Matter(黒人の命をないがしろにするな)」に関する投稿でファンを分裂させている。Page Sixなどが報じている。
昨年の5月、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんがミネソタ州ミネアポリスで警察に首を圧迫され死亡した事件が発生。この事件をきっかけに、人種差別抗議運動「Black Lives Matter」が世界中で起こった。ジョージさんの首を膝で圧迫し、直接殺害に関与した元警察官のデレク・ショーヴィン被告は、第3級殺人と過失致死に加え、第2級殺人の罪に問われている。そして月曜日、陪審員による審議が始まり、ブリトニーはある写真を投稿した。
この投稿をInstagramで見る
その画像には黒人のバスの乗客が「Black Lives Matter」のハッシュタグたついたサインを持っているというもの。その乗客のサインには「白人は世代的な富を持っていて、黒人には世代間のトラウマがある」と書かれている。この画像にブリトニーは「Just sayin’」「#BlackLivesMatter」「#BLM」とキャプションにつづった。
この投稿が賛否両論を巻き起こし、ファンが分裂している。「あなたはクイーンね」「あなたのことをこれ以上好きって表現できないほどだ。ありがとう!ブリトニーを大統領に!」と彼女を大絶賛するコメントをのこすファンがいる一方で、「これは人種差別」「無知な投稿」「すべての白人が世代的な富を持っているわけではないし、個人的には私も世代的なトラウマを持っている」と、彼女の投稿が“有害”だと考えるファンも少なくないようだ。また「これをみて傷ついた」「フォローはもうやめる」などの戸惑いの声も上がっている。また別のファンも「スターが貧富の差をそんなに気にしているのなら、写真をオンラインに投稿するだけでなく、もっと多くのことをすべきだ」と提案した。
「Black Lives Matter」に関する投稿はブリトニーだけではなく、たくさんのセレブたちがソーシャルメディア上にさまざまな形でメッセージを発信している。