ホラー映画の金字塔『シャイニング』で、主演のジャック・ニコルソンが劇中で使用した小道具の斧がなんと販売されることとなった。Daily Mailが報じている。
1980年に公開されたこの映画の名シーン、それは主人公のジャック・トランスが、恐怖に怯える妻ウェンディを追いかけた後、斧でドアを叩き破り「ジョニーが来た」と宣言するシーンだ。
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この小道具、実は発泡スチロール製の斧だという。ちなみに購入者には映画の中で撮影されたジャック・ニコルソンの本物のサイン入り写真がプレゼントされるそうだ。ディーラーのウェブサイトには、「このスタント用の斧は、安全対策と撮影中の使いやすさのために、オリジナルの木製の斧の代わりに使われたものです」とつづられている。柄の部分は木目調に塗装され、表面の金属部分は銀色のテープで代用されているという。ワーナー・ブラザースが撮影用に作った斧はいくつかあるが、この斧はたくさんのキズや欠けがあり、ニコルソンが象徴的なシーンを完成させるために、この発泡スチロールを何十回も振り回したことがうかがえる。
Jack Nicholson's prop axe from horror movie The Shining goes on sale for $62,000 https://t.co/HxPh0Do7O3
— Daily Mail Celebrity (@DailyMailCeleb) April 23, 2021
気になるそのお値段はなんと45,000ポンド。日本円でおよそ約673万円だ。
専門家のダニエル・ウェイド氏は、「これが存在するのは奇跡だ」と語っている。1980年当時、映画の記念品収集はまだ始まったばかり。そのため小道具は撮影後は捨てられるものだったようだ。映画ファンにはたまらない小道具の斧。買い取った人にも注目が集まりそうだ。