パフォーマンスをする際には、その日の観客のことを把握しておかなければならない。すでに10年以上ショービズの世界に身を置くジャスティン・ビーバーは、そのことを十分に理解している。この度、さまざまな罪を犯して刑務所に収容されている人々を前に披露されたジャスティン・ビーバーの楽曲は、まさに彼らのためのものだった。
先週火曜、キリスト教への信仰心に基づく更生プログラムを支援するべく、牧師とともにロサンゼルス市内にあるカリフォルニア州立刑務所を訪れたジャスティン。当初はスピーチをしに来ただけかと思われていたが、どうやらミニライブを開き、ヒット曲をいくつか披露したようだ。
ミニライブの中でジャスティンが披露したのは3、4曲とのことで、同行していたギタリストのアコースティックギターに合わせたスローな曲が中心だったという。そしてその中でもとくに注目すべき選曲が、ジャスティンが昨年リリースした楽曲「Lonely」だ。こちらも、他の曲に合わせてアコースティックバージョンで披露された。
Justin Bieber decided 'Lonely' was the best song to sing to prisoners https://t.co/Dwr1JD1c9F pic.twitter.com/ZWeM5MRnRE
— Page Six (@PageSix) April 24, 2021
この曲の中には「I’m so lonely.(僕はすごく孤独)」というフレーズが使用されている。この楽曲ほど、歌詞が囚人たちの胸にしみるものはなかっただろう。
当日このミニライブ立ち会った人物によると、彼のライブは非常に感動的で囚人たちの共感を呼び、涙を流すものもいたという。突然のパフォーマンスだったにもかかわらず囚人たちはジャスティンの歌に魅了され、非常に好意的に受け入れられたようだ。そしてライブ終了後には、囚人たちに対し説教が行われていた。
なおジャスティンは今回の訪問でミニライブ以外に、屋外で囚人たちと輪になり話をする場面もあったという。