今年1月、過激な内容のDM(ダイレクト・メッセージ)が流出し、出演予定だった映画を降板する事態となった俳優のアーミー・ハマー。
そんな彼からのメッセージを受け取ったという女性の1人であり、ブルックリンをベースに活動するアーティストのジュリア・モリソンさんが、メッセージ画面のスクリーンショットをNFTアートへと変貌させている。
ジュリア・モリソンさんは、「The Daily Beast」の取材に対し、今回アートにしたメッセージが騒動になる以前にアーミー・ハマーから受け取ったものであることを明かしている。彼女が製作したアートは2作。「Armie DM TMI NFT: Dibs on Ribs」と「Armie DM TMI NFT: Caligula Triptych」だ。
なおNFTとは「non-fungible token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーンを利用したデジタル資産のことだ。このNFTを使用することで、画像、アニメーション、楽曲、動画などのでデジタル商品の所有権を購入することができる。
ジュリアさんはインタビューの中で、「もう、女性を信じようとしない世の中にはうんざりなの」と語り、「私に寄せられたコメントには全て目を通したわ。中には『こんな女絶対信じない。作り話だよ。こうやって騒ぎにしようとしているんだ』なんてものもあった。アーミーから被害を受けた他の女の子の会見を見て、涙が流れたわ」と続けた。
さらに、今回アート作品へに仕上げた背景について、「NFTとは何かを調べ初め、それが何かを認めてもらうための手段なんだと知ってから、アーミーとのやりとりをアートにしようって考えたの。NFTは新しいかたちの公証人のようなものだと思うわ。このやりとりの信ぴょう性に疑問を持つ人達に、本物だってことを証明したくてこのアートをつくり、NFTとして仕上げたの。これで終わりってこと」と明かしていた。
