現地時間4月25日(日)、映画界最高峰の祭典「第93回アカデミー賞授賞式」が開催。司会を女優のレジーナ・キングが務め、オープニングでは、去年起きたジョージ・フロイドさん殺害事件についても触れた。
今年は、ネットフリックス『Mank/マンク』が10部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、撮影賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞、美術賞、音響賞、作曲賞)でノミネート。「ウォーキング・デッド」シリーズのグレン役でブレイクを果たしたスティーブン・ユァンを主演に迎え、アメリカ南部を舞台に韓国出身の移民一家を描く『ミナリ』が、作品賞ほか6部門でノミネート。新鋭監督クロエ・ジャオがおくる『ノマドランド』も同じく6部門でノミネートを果たした。
今年のアカデミー賞は、新型コロナウイルスの影響もあり、当初の日程から延期され、放送開始以来最も遅い4月の開催となり、ロンドン、パリ、ロサンゼルスから感染対策を万全とした中開催された。
オープニングでレジーナ・キングは「大変な1年でしたよね。私たちはまだその真っ只中にいます。そして正直言うと、先週ミネアポリスでの状況が違っていたら、私のハイヒールは軍靴と交換していたかもしれませんね」と、去年白人警官デレク・ショービンに殺害されたジョージ・フロイドさんの事件に触れた。先週デレク・ショービンの有罪判決が出たばかりであった。
またレジーナ・キングは、ハリウッドはただ娯楽に固執するべきだと言う一部の人々へもメッセージ。「ハリウッドがあなたに説教しているように感じる時、家にいる多くの人がリモコンに手を伸ばしたいと思っていることを私もわかっています。しかし、黒人の息子の母親として、多くの人が一緒に住んでいることへの恐れを知っています。名声や富がそれを変えることはありません。でも今夜はお祝いのためにここにいます」とコメントした。