自動車メーカー「テスラ」社のCEOイーロン・マスクが、非営利団体「Xプライズ財団」の創設者ピーター・ディヤマンディスと対談し、2026年までに火星に足を踏み入れたいという夢について語った。なお、NASAは火星への上陸を2033年に計画している。
イーロン・マスクはこの夢について、「火星へいくというのは、まるで(南極探検の英雄)シャックルトンが南極へ行くときのキャッチコピーみたいだ。危険だということはわかっている。決して快適ではないことも。そして、長旅になることも」と少し詩的に表現した。
そして少し声のトーンを下げると、「生きて戻ってこられないかもしれない。それでも、壮大な冒険でありすばらしい体験になることは間違いない。正直、冒険の初期には多くの人々が命を落とすのではないかと考えているよ」と旅への不安も口にした。
彼は不幸な想像も含め、火星移住に対する率直な考えを語っているのだろう。
イーロンはまた、火星への旅についてデメリットよりメリットの方が上回ると考えているようだ。イーロンは対談の中で、「45億年という地球の歴史の中ではじめて、生命を地球外へ進出させ、多惑星化させることが可能になるんだ」と語ると、「人間というものは生命の代理人のようなものだよ。化石の記録を見てみると、多くの生物が大量絶滅しているのがわかるだろう?我々には地球の生命体を存続させる義務がある。それが人工的なものであろうと、自然発生的なものであろうとね。例えば何かしら災難があって火星との行き来ができなくなるようなことが起こったとしても、自立していけるような仕組みを作ることが必要なんだ」と続けた。
そして、「さて、火星の自立都市と第三次世界大戦、どちらが先だろうね」と不吉ともとれる疑問を残していた。
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