2013年に振付師でダンサーのウェイド・ロブソンが、幼い頃にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたとしてマイケル・ジャクソンの遺産管理団体を訴えていた裁判で、先日マイケル・ジャクソンの遺産管理団体側の勝利が確定した。
ウェイド・ロブソンは2019年にHBOで放送されたマイケルのドキュメンタリー「ネバーランドにさよならを(原題:Leaving Neverland)」の中で、疑惑の詳細を語っていた。
ロサンゼルス郡高等裁判所のマーク・A・ヤング判事は月曜、被告人のMMJプロダクションズとMJJベンチャーズはマイケルを直接コントロールできる立場になかったとして、今回のウェイドの訴えを退けた。
ロブソンの弁護士はEWに寄せたコメントの中で「今回の判決には致命的な欠陥があり、控訴裁判所に控訴するべきだ。必要ならば最高裁判所まで持っていく」とした上で「今回の判決は、世界中のエンターテイメント業界で働く何千人もの子供たちが権力者の手によって性的虐待の危機にさらされてしまうかもしれないという非常に危険な前例となってしまった。子供たちは保護を受けるべきであり、彼らの安全が確保されるまで我々は闘い続ける」とつづった。
遺産管理団体側の弁護人は「ウェイドはこの8年間、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体だけでなく関連会社まで相手取った訴訟を起こし、軽薄な主張を続けてきた。彼はこれまで約30回もの宣誓を行い、主張を裏付ける証拠や文書を何千と提示してきた。それにもかかわらず裁判所はこれらを退ける判決を出している。これ以上の裁判は必要ない」とコメント出している。
なおマイケルの遺産管理団体は「ネバーランドにさよならを」を制作したHBOに対して訴訟を起こしていたが、昨年12月に仲裁が言い渡されている。
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