EDM音楽のプロデューサーとして知られるピアス・フルトンが29日(木)、突然この世を去った。彼の兄がSNSで報告している。
ピアス・フルトンの兄、グリフさんはSNSにてピアスの死を公表し「ヘンタルヘルスの問題との悲痛な闘いの結果」だと明かした。
発表したコメントの中でグリフさんは「木曜の午後、ピアスはヘンタルヘルスの問題との悲痛な闘いの結果この世を去った。このような報告をしなければならないのは本当に心が痛い。ピアスという人物は、信じられないほどの愛と生命力に満ち、誰も想像できないようなクリエイティブな能力にあふれていた。優しく、思いやりがあって、すこしおバカで、人の気持ちを考えられる人間だった。私たちが出会い、聴き、知り合うことができた最高に魅力的な人間だった。彼を的確に表現できる言葉はただ一つ、『天才』だ」と痛む胸の内をつづった。
— Pierce Fulton (@PierceFulton) May 3, 2021
さらに、「彼はまたたく間に人々を魅了し、誰もが彼に愛されていて、心地よく、歓迎されていると感じることができた。彼は10年以上にわたり、自分の好きなことをしながら世界中を旅する中で多くのすばらしい人々と強い友情を築いた。音楽のキャリアにおいて多くの人々が一生かけても成し遂げられないようなことを、彼は成し遂げたんだ」と続けた。
ピアスは2015年、シングル「Kuaga (Lost Time)」でデビュー。その才能から音楽界に衝撃が走った。彼の遺作となったアルバム「Keeping the Little Things」は昨年8月にリリースされている。過去にはマーティン・ギャリックスやリンキン・パークのマイク・シノダらとコラボを果たしている。
【動画】Martin Garrix & Pierce Fulton feat. Mike Shinoda – Waiting For Tomorrow (Official Video)
彼の家族らはファンたちに感謝の意を表すともに、Eメールアドレスpierce@piercefulton.comを設置し思い出のメッセージを寄せてほしいと呼びかけている。