最近、美容系TikTokユーザーが髪を香水とヘアアイロンで染める様子が多数公開されており、専門家がその危険性を訴えている。
この方法は、もともとTikTokインフルエンサーのアグビーが投稿したものだった。彼女がストレートヘアアイロンに香水をふりかけ、それを髪に当てると色がみるみる青からピンクに変わるという動画はあっという間に120万回再生を記録している。
@agbe_Jutro Premiera teledysku do tej Piosenki…Gotowi? #dc #włosy #agbe #fryzura #polskadziewczyna♬ Zabierz mnie – Agbe
しかし鋭いネットユーザーたちは、これがリアルなモノではなくアグビーによって創作されたものだとすぐに気がついたようだ。
動画をよく見てみると、確かに彼女が香水をヘアアイロンにスプレーした後、髪に当てるまでの間にはカットが入っていることがわかる。これは、アグビーが香水を吹きかけたヘアアイロンを直接髪にあてたわけではないことを示唆していることになるのだ。あるユーザーからは、「アイロンがコンセントにささっていない」というコメントやピンクの粉を使っただけなのではないかとの指摘もあった。
しかしながら、この「フェイク髪染め動画」が他のTikTokユーザーの間でもマネされてしまったのだ。
780万回以上の再生を記録したあるユーザーの動画は、香水を吹きかけたヘアアイロンを直接髪にあてたが、まったく変化しない、というものだった。
ヘアエクステンション会社「Milk + Blush」のヘアケア専門家として知られるニコール・ペティ氏はMy Imperfect Lifeの取材しに対し「髪に香水をつけるという行為は、どうしても傷みにつながります。もしすでに髪が弱ってしまっている場合には、抜けてしまうこともあるでしょう」と語っている。
また、高熱になるヘアアイロンにアルコールの入った香水を吹きかけるという行為は火炎瓶を作っているのと変わらないほどに発火性が高い。
ニコール・ペティ氏は髪を染める際、ヘアチョークやカラースプレーなどの専用の道具を使うか、プロに頼むようにと訴えた。