SWNSが報じたところによると、あるイギリス人女性がスーパーで購入した卵を奇跡的に孵化(ふか)させたという。彼女は、生まれてきたひよこをペットとして飼い続けるつもりだそうだ。
ウェールズに住むアデル・フィリップスさん(28)は、動画共有アプリTikTokでユーザーが卵を孵化させるチャレンジをしているのを見て、自分もやってみようを思い立ったのだという。彼女は取材に対し、「卵からひなが出てきた時、本当に感動したわ」と語っている。
アデル・フィリップスさんはこの挑戦をするにあたり、近くのスーパーで食事用に販売されている12個入りの卵を購入。孵化用の機械が届くまでは風通しのいい戸棚に保管していた。その後、1つの卵を除く他の卵たちは孵化する様子を見せなかったため、捨てざるをえなかったという。
フィリップスさんはその過程について、「インターネットで調べてみると、卵に光を当ててみることで孵化が可能な卵かどうかわかるって書いてあったの。孵化する卵なら、内部の血管が見えるのよ」と語り、「その血管が見えたのが、今持っている、たった1つだけだったの。他のものは見えなかったわ」と続けた。そしてフィリップスさんは1日3回、卵を回転させることで温度が一定になるようにしたという。これを30日間続けたそうだ。
Welcome to the world Braddock Morris the duckling from a free range Morrisons duck egg, well worth the 30 days of…
ここまで努力していたにも関わらず、フィリップスさんはこの実験がうまくいくとは思っていなかった。フィリップスさんは「全体のプロセスを行っていくなかで、周りの人からは『あなた、頭おかしいんじゃないの?』なんて言われることもあったの」と当時を振り返った。周囲の人たちは、最終的にゆで卵にして食べると思っていたのだろう。
しかし数か月後、この努力が実を結ぶことになる。何かが、殻の中から小さな穴をあけ始めたのだ。驚いたフィリップスさんはフェイスブックの「アヒル」グループに入っている人たちに無事に誕生させるためのアドバイスを求めたという。
それから2日後の4月29日、ひよこは元気よく誕生した。品種の「ブラドック・ホワイト」と購入したスーパー「モリソン」から、ブラドック・モリスと名づけられている。
フィリップスさんは自身のフェイスブックにて、「モリソンで買った卵から、ブラドック・モリスが誕生したわ!30日間、不安でたまらなかったけど、頑張ってよかった。彼はとっても元気よ。実験が成功して本当によかった!」と喜びにあふれる言葉をつづった。
その後フィリップスさんはブラドックがさみしくならないようにと、もう1匹別のアヒルを飼い始めたそうだ。そんな彼女がブラドックの誕生以降、スクランブルエッグを「おいしそう」だと思えなくなってしまったのは言うまでもない。
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