人気俳優のトム・クルーズ(58)は、これまでゴールデン・グローブ賞にて3つのトロフィーを獲得してきたが、これをすべて返還した。
トムはこれまで『7月4日に生まれて』(1990年)と『ザ・エージェント』(1997年)で主演男優賞、『マグノリア』(2000年)で助演男優賞の3賞を受賞している。そんな彼は、放送局NBCが2022年のハリウッド外国人記者協会(以下、HFPA)によるゴールデン・グローブ賞授賞式の放送中止を決定した後、3つのゴールデン・グローブ賞のトロフィーをすべて返還した。
HFPAの多様性をめぐる論争は、2月のロサンゼルス・タイムズ紙の報道により始まった。HFPAは、ゴールデン・グローブ賞のノミネートおよび受賞者を決定する国際的なジャーナリストの少人数グループで構成されているのだが、その中に黒人が一人もいないことが明らかになったのだ。これにより、HFPAに対する反発が起こった。
マーベル映画『ブラック・ウィドウ』などで知られる人気女優のスカーレット・ヨハンソンも「ハーヴェイ・ワインスタインのような人物が、アカデミーに認められようとする機運を高めるために正当化した組織」とHFPAを批判。彼女はハリウッド女優として、映画のプロモーションを行ったときの実体験も明かした。HFPAの記者会見や授賞式に出席した際、“特定のHFPA会員”から「性差別的な質問やセクハラまがいの発言に直面することが多かった」とコメント。そして「組織内で必要な根本的な改革が行われない限り、私たちはHFPAから一歩退くべきだと思います」と思いをつづっている。
People紙はHFPAの代表者にコメントを要請したが、すぐには返事がなかったという。
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