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NBC、ゴールデン・グローブ賞の運営側であるハリウッド外国人記者協会の不祥事を理由に、2022年の同授賞式の授賞式の放送中止を決定

ゴールデン・グローブ賞 FILMS/TV SERIES
ゴールデン・グローブ賞

アメリカの3大ネットワークの1つNBCが今週月曜、2022年のゴールデン・グローブ賞授賞式を放送しないと発表した。これはハリウッド外国人記者協会(HFPA)が放送局を失った状態で来年どのように進めていくのかを決定し、また業界のリーダーたちが要求している協会のメンバーや選考プロセスに関しての変更を迅速に実行しなければならないことを意味している。

NBCは、発表した声明の中で「我々はHFPAが意味のある改造を実行してくれると信じている」とし、「しかしながら、大規模な改革には時間と労力がかかり、HFPAにはそれを正しく行っていくための時間が必要であると考える。そのため、NBCは2022年のゴールデングローブ賞授賞式を放送しないことを決定した。協会がこの計画をスムーズに実行することで、2023年1月には番組を放送できることを願っている」とつづった。

ゴールデン・グローブ賞を主催するHFPAは、ここ数カ月間窮地に断たされている。これはロサンゼルス・タイムズが小規模で孤立したこの組織の不透明な金の流れや、協会内に黒人メンバーが1人もいないといった多様性でも問題点を指摘したためだ。これについてHFPAは先週、多人種をメンバーとして採用することや、メンバーへの贈り物を制限する改造計画を発表した。

情報提供者によると、NBCはこの発表の後HFPAを激励する姿勢を見せたものの、HFPAが目標を達成する為のスケジュールを示していなかったことや、メンバーに関する最終的な目標を考え直す様子が見られなかったことを懸念していた。

NBCはHFPAに対し、メンバーの数を2倍もしくは旧会員数より新会員数の方が上回るようにするといった包括的な計画を望んでいたのだ。また改造計画の実行スケジュールも提示されなかったため、NBCは今回2022年の放送を見送るという決断に至ったという。

 

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