ディズニーの最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』と『フリー・ガイ』が45日間限定で米劇場公開されるようだ。
これは米ディズニー社のCEOボブ・チャペックが今週木曜に開催された業績報告の場で発表したもので、「最近では消費者の信頼感や映画を見ることへの関心が高まっていることを受けて」のものだという。
[PR]このニュースが発表されたのは、7月30日にリリースされる映画『ジャングル・クルーズ』が劇場とディズニーの動画配信サービス「ディズニープラス」のプレミアアクセスで公開されると発表された数時間後のことだった。
ライアン・レイノルズが主演する『フリー・ガイ』は8月13日、シム・リウが主演する『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は9月3日に劇場公開が予定されている。(日本も同日公開予定)
Boxofficeのチーフアナリストであるチーフ・ロビンス氏はこの発表に対し、「間違いなく、映画館オーナーにとってよろこばしいニュースだ」としている。
新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、いまやアメリカでは国民の約46%が2回目までの接種を完了している。これにより、新規感染者数が大幅に減り、感染防止策も緩和されつつあるのだ。今週木曜、アメリカ疾病予防管理センター が、ワクチン接種完了者にはマスクの着用を求めないとの新たな指針を示したことも大きい。人々は待ちわびたパンデミック前の生活に戻り始め、映画館も入場者を制限して営業を再開するようになった。
現在では国内約90%の映画館が営業を再開させているが、消費者が劇場を訪れることをためらわなくなったわけではない。ボブ・チャペックによると、先週の興行収入は2年前よりもはるかに下回るものだったという。
チャペックは、「市場が元に戻ったとは言えない」と語ると、「『ディズニー・プレミア・アクセス』は我々に与えられた戦略の1つだ。映画館に行くのはためらわれるというお客様にも、自宅で安心して最新作を楽しんでいただける」と続けた。