2018年に行われたヘンリー王子とメーガン妃の結婚式でメーガン妃のメイクを担当したことで知られるメイクアップアーティストのダニエル・マーティンが先日インタビューに応じ、世界中から多くの人々が見守ったという世紀の瞬間に立ち会った心境を明かしている。彼にとって特に印象的だったのは、有色人種の人々への見方が大きく進化したと思われたことだったという。
ダニエル・マーティンがPeople誌に語ったところによると、ウィンザー城内のセント・ジョージ礼拝堂で行われた結婚式では、黒人ゴスペルグループによるベン・E・キングの名曲「Stand by Me」が響き渡っていたという。イギリス王室にとって初めての有色人種となるメーガン妃を祝うため、ロイヤルウェディングの歴史で初めてとなる黒人グループによるゴスペルのパフォーマンスが披露されたのだ。ダニエルにとってはこの瞬間が最も印象深かったという。
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ダニエルは当時について、「礼拝堂にいた時のことはハッキリと覚えています。私はゴスペル隊の後ろに座っていました。彼らの歌声が、体中に響き渡るのを実感したのです。『わあ、こんなにも特別な場所で多様性を体感できるなんて、なんてすばらしい機会なんだ』と考えていました」と振り返った。
さらにダニエルは、「あの礼拝堂において、あのような音楽や歌声が響いたことはこれまでありませんでした」と語り、「もう何世紀にもわたって、あの礼拝堂で礼拝をしたり結婚式をあげたりした人は白人しかいなかったのです。でもあの瞬間、人々の心に響き渡ったハーモニーが世界を完全に変えました」と続けた。
またアジア系にルーツを持つダニエルが結婚式に参列したことも歴史的な一歩となっていたことについては、「アジア系アメリカ人として参加していたことはあまり考えていませんでした。とにかく友人である新婦が、常に美しく、快適でいられるように手助けしようという思いしかなかったので」と語り「だから自分のことについてはあまり深く考えていませんでしたが、我々がグローバルな社会であることを示し、知らせるすばらしい機会だったのではないかと思うのです。不可能なことなんてないんですよ」と明かした。
そして、「私はこれからも一生、メーガン・マークルのメイクアップアーティストであり続けます。なぜなら私たちは『友人』だからです。個人的なつながりがなければ、この関係は変わっていたでしょう」と締めくくった。