ケヴィン・スペイシーが俳優として復帰するという。しかしその舞台はアメリカではない。彼は再びスクリーンへ戻るために、なんとイタリアへ飛んだのだ。
ケヴィン・スペイシーといえば2017年、複数の性的暴行疑惑が持ち上がり、メインで活動していたハリウッドから追い出される事態となった。そんな中、ABCニュースが彼の俳優復帰を報じている。
スペイシーが出演するのは、『L’uomo Che Disegno Dio(原題)』というイタリア映画で、俳優から映画監督に転身したフランコ・ネロがメガホンをとる。
この作品は声を聞いただけで肖像画を描き上げる目の不自由なアーティストが、名声をつかみテレビスターとなるまでを描く物語だ。スペイシーがどのような役を演じるかはまだ明らかになっていないが、同作には監督フランコ・ネロの妻バネッサ・レッドグレーブも出演しているという。
ネロ監督はABCの取材に対し、スペイシーのキャスティングについて「ケヴィンが私の作品に参加してくれると聞いてとてもうれしかった」とし、「彼はとても偉大な役者だし、制作をスタートするのが楽しみだよね」と続けている。
スペイシーは2017年後半、スキャンダルにより出演していたネットフリックスのドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を降板して以降、その他の作品への出演予定も次々白紙に。そしてカメラの前から姿を消していた。
スペイシーの性的暴行告発は、アメリカ全土だけでなくイギリスにも及び、刑事事件に発展。2019年、マサチューセッツ州の検察局は性的脅迫と暴行の容疑でスペイシー容疑者を訴追したが、その後取り下げられた。また、別の事件を担当していたロサンゼルス郡検察局は時効を理由に追訴を見送ると発表している。
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