ティモシー・シャラメと、アーミー・ハマーが共演した人気映画『君の名前で僕を呼んで（原題：Call Me By Your Name）』。昨年、続編について報道があったが、アーミー・ハマーの騒動が波紋を呼んでいる中、実現するのだろうか。監督のルカ・グァダニーノが胸の内を語った。
2017年に公開された映画『君の名前で僕を呼んで』は、80年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の恋の物語。生涯忘れられない恋の痛みとよろこびを描く傑作だ。同作は「第90回アカデミー賞授賞式」で見事脚色賞を受賞。ほかにも作品賞、主演男優賞、歌曲賞のノミネートを果たした。
昨年4月、ルカ・グァダニーノ監督は「La Republica」のインタビューで、「新型コロナウイルスの感染が拡大する前、名前は伏せるけど、大好きな脚本家に会うためにアメリカに行く予定があったんだ。続編について話すためにね。残念なことにキャンセルしなきゃいけなかったけど、もちろんティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、エスター・ガレルやそのほかの役者たちと仕事が一緒にできることは光栄だよ。みんな続編にも登場するよ」と語っていた。
しかし、今年に入り、アーミー・ハマーのプライベートのDMが流出して騒動に発展。複数の女性から性的虐待を告発されており、ジェニファー・ロペスのアクションコメディ『Shotgun Wedding（原題）』、スリラー映画『Billion Dollar Spy（原題）』、ブロードウェイショー『The Minutes（原題）』、Paramount+のリミテッドシリーズ「The Offer（原題）」など、アーミーは決定していたすべてのプロジェクトから去った。
そんな中、ルカ・グァダニーノ監督は新たなDeadlineのインタビューで、続編の可能性は“複雑だ”と表現し、アーミーについて触れることはなかったが、ティモシーの多忙なスケジュールについて言及。さらに、「実際のところ、（続編プロジェクトは）私の心にまだあるのですが、今は『Bones & All』に取り組んでいますし、できれば近々『スカーフェイス』をやりたいと思っています。私には多くのプロジェクトがありますから」「私が作りたい映画に集中するつもりですよ」と話した。
昨年は続編に意欲を見せていた監督だったが、状況が代わり、現在は他のプロジェクトを優先したいようだ。果たして『君の名前で僕を呼んで』続編は実現するのだろうか・・・。
