全仏オープン期間、記者会見には一切参加しないことを表明し、その後、心の健康を優先するために棄権を発表した大坂なおみ選手。記者会見に出席せず、罰金が科されたことも大きな話題となったが、人気瞑想アプリ「Calm」が記者会見欠席に対する罰金の支払いを申し出ている。
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大坂なおみ選手はテニスのトーナメント開幕に先立ち、心の健康のため、大会中の取材を拒否する姿勢を見せた。日曜日、彼女は1回戦で勝ったものの、その後の記者会見に応じなかったため、15,000ドルの罰金が科された。しかし、彼女の行動によってアスリートたちのメンタルヘルスが世界中で話題となり、彼女のスポンサーであるナイキなど大阪選手を支持する企業やアスリートなどが現れた。
そんな中、先日、瞑想・マインドフルネスアプリを運営するCalm社は、2021年のグランドスラム期間中にメンタルヘルスを理由に取材を辞退する予定の選手に対し、罰金を支払うと発表した。また、この罰金額と同額をフランスの青少年スポーツ慈善団体「ローレウス」に寄付するとのこと。Calm社の声明のによると、「ローレウスは、メンタルヘルスの分野で素晴らしい活動をしており、スポーツの力で子供や若者の人生を変えようとしている団体」だという。
多くのスポーツのプロ選手は、通常、試合後の記者会見を行うことが義務付けられており、欠席すると、多額の罰金が科せられる。大坂なおみ選手は全仏オープン辞退の理由を「大会や他の選手、そして私の健康にとって最善のこと」と述べており、さらに2018年の全米オープン以降、長い間うつ病に悩まされていたことを告白した。また「今はコートから離れていますが、時が来たらツアーと協力して、選手や報道関係者、ファンのためにもっと良い方法を検討したいと思っています」と思いを明かしている。