ドナルド・トランプ元米大統領は、仮想通貨ビットコインを「詐欺」だと考えているようだ。通貨の新時代を受け入れようとしない彼は、ビットコインは米ドルに悪影響を与えると語っている。
今週月曜、FOX Businessのインタビューに応えたドナルド・トランプ元米大統領は、株式や市場、経済について語るなかで、ビットコインと仮想通貨に対する自身の見解についても言及している。
彼は番組の司会者スチュアート・バーニーに対し、ビットコインはかつて1回の購入額が6000ドル(約65万円)という低価格だったことから、仮想通貨は使い古された詐欺の手法だと指摘した。現在、1ビットコインは約36,000ドル(約394万円)で、最近では61,000ドル(約667万円)まで上昇することもあった。
ビットコインとその信頼性に疑念をいだいているのはトランプ元大統領だけではない。しかし彼の場合、疑う根拠がすこし奇妙なのだ。どうやら彼は、「アメリカ・ファースト」をうたうあまり、アメリカの通貨であるアメリカドルが「世界の通貨」であるべきだと考えているようなのだ。
トランプ元大統領はビットコインについて、ドルと競合する別の通貨に過ぎず、商取引の世界では伝統的なアメリカの紙幣がナンバーワンになることを望んでいるという。つまり彼は、ビットコインのことをまるで外敵であるかのような目でみているのだ。
今回のインタビューにおけるトランプ元大統領の言葉が、ビットコインの価格に影響を与えたかどうかは定かではない。彼がテレビに出演していた時間帯に価格が急降下したことは確かだが、現在ビットコインは低迷している状況にあることから、いちがいにトランプ元大統領の影響とは考えられないのだ。
